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カシオ、フィールドシーケンシャル方式の高精細3D液晶ディスプレイを開発

2003/10/03
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●カシオ計算機は、フィールドシーケンシャル方式による高精細な3D液晶ディスプレイを開発したと発表した。ディスプレイの解像度を損なわずに3D表示と2D表示を切り替えられる。

3D表示方式として、「フィールドシーケンシャル方式」を採用。それに同期させたバックライトシステムによる「左右画像の時間合成法」を新たに開発した。

「左右画像の時間合成法」では、3D元画像を構成する左画像と右画像を、超高速で交互に表示して、左画像を左目に、右画像を右目に同期させ、頭の中で立体の像を結ばせる。従来からある視差バリア方式等による「左右画像の空間合成法」では、3D表示は劣化した解像度による表示になりますが、「左右画像の時間合成法」は、フル解像度の左右画像を切り替え表示しているので、3D表示と2D表示のいずれも同じ高精細表示が可能。同社は、2.4インチQVGAでこれを初めて実現した。

また、視点を左右に振っても視差バリア方式のような不自然な変化が無く、視点が3D可視範囲を越えた場合も、3D表示が2D表示に変化するため、視覚上の違和感がない。これにより、従来方式では達成できなかった、写実的な3D静止画表示と3D動画表示が初めて可能となった。

なおこの試作機は、10月7日(火)から11日(土)まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2003」のカシオ電子デバイスのブースに展示される予定。

(Phile-web編集部)

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