≪CEATEC≫ 山之内 正のCEATECレポート〜ディスクレコーダー編(1)

2002年10月02日
<左>松下電器は独自デザインのカートリッジを採用したディスクを展示 <右>ROMの読み取りに対応したパイオニアのBlu-ray試作機
●CEATECに出かける楽しみは、一堂に会した登場間近の新製品を実際に見られることと、実用化される前の最先端技術の成果を垣間見ることにある。特にディスクレコーダーの分野では、新製品と技術発表の両者ともに目が離せない展示が繰り広げられている。

Blu-rayグループの各社は、それぞれ個性的デザインの試作機を出品して実際に映像のデモンストレーションを行ったが、力点を置くポイントはそれぞれ微妙に異なり、興味深い。
 
ソニーはビデオ素材に加えて「スパイダーマン」、「MIB II」などハイビジョンテレシネを経た映画素材のデモンストレーションを行った。パッケージメディアではなくデジタルハイビジョン放送のエアチェックを想定したデモだが、画質評価の参考になる。容量23GBの書き換え型ディスクを実際に録再に使用していた。
 
松下電器は、独自デザインのカートリッジを採用したディスクを展示するとともに、独自に開発した2層ディスク(容量50GB)のメリットを強調した。昨年の展示では1層と2層を手動で切り替えるデモを行っていたが、今年はDVDビデオ同様シームレスな切り替えを実現していた。2層ディスクの実現は、積み上げ法と呼ぶ独自技術を応用して製造しているという。
 
パイオニアは、読み取り専用ディスク(ROMディスク)の開発に成功し、映像のデモンストレーションでも実際に使用していた。容量は1層25GBだが、2層化も難しくないという。カートリッジを使用していない点にも注目したい。その他、日立やシャープもBlu-rayレコーダーのプロトタイプを出品している。
 
このようにBlu-rayグループ各社で微妙に立場は異なるが、ROMディスクはカートリッジを使用しない方向で検討したいという考えは、各社ある程度一致しているようだ。TDKが開発したハードコーティング技術などを採用することで、傷から保護できる見通しが立ったのだろう。また、東芝、NECの規格がカートリッジ不要のメリットを訴えていることも背景にあると思われる。(山之内 正)


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