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ビクターエンタテインメントが音楽配信事業に本格参入

公開日 2001/01/22 21:08
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●ビクターエンタテインメントは、昨年8月から実施してきた会員制による音楽配信実験を12月末で終了。ダウンロードサービスがアーティストプロモーションに繋がり、楽曲試聴、ビデオクリップ視聴、リリース情報、ライブ情報等、各種音楽情報に対してユーザーの期待感が高く、ユーザーの分析のなかから、幅広い年齢層を音楽マーケットに誘引できる可能性も見出していた。この結果をもとに、2月1日から本格的に音楽配信事業に参入。これと同時に、音楽情報サービスの提供にも力を入れ、パッケージも含めたトータル音楽需要の拡大を前提に、ITを活用した「アーティスト開発〜育成」をテーマに、独自の新しい手法を確立していくという。

会員制の音楽配信実験サイト「なあ!(na@h!)」は、2月1日に全面リニューアル。1月末で会員制を解き、これによりユーザーは会員登録の手続きなしに音楽配信サービスが利用できるようになる。配信コンテンツについては、基本的にパッケージシングルのタイトル曲を1曲税込350円で有料配信。また、ユーザー層拡大のため、既存の豊富なカタログ音源からの配信も開始し、こちらは税込300円になる。2月1日には第1弾として旧譜10タイトルを配信、今後に於いても、映画音楽、グループサウンズなど幅広いジャンルから順次カタログの配信ラインナップを増やしていく。配信技術については、当面、現状のArcster MUSICがサポートするWMT方式を継続するが、今後さらにユーザーにとっての利便性が高いシステム、課金方式などを検討していく。また、同社オーサリングセンターでは、各種方式による配信フォーマットに対応した配信音源の生成を行っていく。各キャリアが行う携帯端末を使った音楽配信サービスや、キオスク端末による音楽配信などについても検討中だ。

また、今後はPCだけではなく、携帯端末に向けての情報サービスを充実させていくとのことで、その第1弾は、1月24日より、KDDIの携帯電話インターネットサービス「EZweb」に、自社サイト「ビクターMUSIC」を開設し各種サービスを開始するという。このサイトでは、アーティストの最新情報や、新着CD情報等のメニューのほか、試聴サービスによって発売前の新曲がいち早く試聴できたり、曲を検索して試聴できるサービスを開始する。当初約1100曲の楽曲が約45秒試聴可能となる。

加えて「ビクター着信メロディ」という着メロサービスも開始。最新曲から定番曲まで幅広い楽曲を提供。3和音及び16和音でのスタートとなり、約500曲からスタートして順次曲数を増やしていく。情報料については、有料で10曲まで月額315円(税込)。11曲目以降は1曲毎に32円(税込)。(Senka21編集部)

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