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「f」にはどんな意味が?「Xperia Z Ultra」の国内展開は?

「Xperia Z1 f」開発者インタビュー − “プレミアムコンパクトモデル”誕生の背景に迫る

レポート/山本 敦

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2013年10月28日

メインカラーの「ライム」は大胆なチャレンジだった

Xperia Z1はホワイト/ブラック/パープルの3色展開だが、Z1 fではホワイトとブラックに、ピンクとライムというオリジナルのカラーバリエーションが加わっている。「Z1 fではZやZ1と異なるターゲットにリーチしたかったため、新しいカラーバリエーションを揃えました」という内田氏。特にメインカラーであるライムは、これまでのスマートフォンに無かったカラーとしても注目を集めている。Z1 fのカラーマテリアルの選択、素材やテクスチャー、ルックスなどフィーリングのデザインを担当したLissola氏に、カラーバリエーションが決定された背景を訊ねた。


カラー&マテリアルデザイナー/Linda Lissola氏
「最初は色々な選択肢を設けてから検討を始めました。Z1 fがZ1と一緒に店頭に並んだ際の、見た目のバランスにも気を配りました。Z1 fはコンパクトサイズだからこそ冒険できたところもあって、今回のライムという選択は大胆なチャレンジだと思います。ライムのような“ネオンカラー”は今トレンドになっています。おそらく多くの方が予想していなかったカラーだと思いますが、一方で広く好まれるカラーでもあると思っています」(Lissola氏)


Z1 fのカラーバリエーションには4色のラインナップが揃う
「ライム」のような明るく元気な色は、一歩間違えると“遊びっぽく”なりすぎてしまい、シリーズのプレミアム感が損なわれる危険もあったという。そのため本体側面のアルミフレームは、カラーリングとテクスチャーのコンビネーションに気を配ったという。アルミフレームはフラットな平坦部とエッジの色に変化をつけて、質感も変えている。

アルミフレームの処理についてはさらに、Z1 fならではの工夫を凝らしている。例えばZ1とZ1 fのブラックモデルを比べてみると、サイドのメタルパーツの処理が変わっていることがわかる。そのコンセプトについて、Lissola氏は「Z1はシリーズ初のフラグシップなので、2種類の加色を施した凝った表面処理技術を採り入れています。一方のZ1 fでは見た目の柔らかさなどを含めた“コンフォート感”を出すことでプレミアムなデザインにしています」と説明する。

サイドのアルミフレームを見比べてみると、Z1(写真下)はツーパターンの仕上げを採用。Z1f(写真上)と異なる処理が施されていることがわかる

もう一つのカラーバリエーションである「ピンク」についても、実は試行錯誤が重ねられている。「ピンクは人気の高い色ですが、微妙なニュアンスで好き嫌いが分かれてしまう難しい色でもあります。前機種と同じ色を踏襲するのではなく、毎回新しいテイストやフレーバーを採り入れることが大事と考えました。ピンクの筐体もアルミフレームのカラーリングに気を配って、プレミアムなピンクに仕上げています」(Lissola氏)

他にも背面パネルのカラーリングは、Z1では少しメタリック風合いのミラー仕上げになっているが、Z1 fではフラットでソリッドな色合いを持たせた。商品企画を担当した内田氏は「背面に傷が付きにくいよう、強度の高いガラスを使っています。手に取ってみた時にはぜひ、全体の洗練された仕上げを確かめてみて欲しいと思います」とアピールする。

Z1 fの背面はソリッドな仕上げとなっている

Z1の背面はメタリックで光沢感のある仕上げを採用

Xperiaシリーズの今後の展開を黒住氏に訊ねた。ソニー・エリクソンがソニーの100%子会社となって、ソニーモバイルコミュニケーションズが始動してからおよそ1年半が経過したが、当初から比べてソニーとの事業統合はさらに進みつつあり、様々なビジネスカテゴリーどうしの「横連携」もスムーズになりつつあると黒住氏は語る。その手応えを実感したのが「Xperia」のフラグシップシリーズだったという。

Xperiaのフラグシップにはソニーの全資産を投入していく

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