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東芝・本村裕史氏インタビュー

4Kテレビの売れ行きは? 東芝に聞く4K REGZAの手応えと今後の戦略

インタビュー:山本敦

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2013年07月19日

65型「65Z8X」と(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏
この夏、各社から大型の4Kテレビが発売された。店頭でも本格的な4K時代の到来を後押しすべく、大々的なコーナー展開を行っている。4Kを大画面テレビのスタンダードにしようという各社の意気込みが伝わってくる。

では、実際の4Kテレビの販売動向や手応えはどうなのだろうか。今回は、映像エンジンを一新し、録画機能も充実させた“REGZA”「Z8Xシリーズ」を発売した東芝を取材。商品企画を担当する(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏に、4Kテレビの最新動向や今後の展開を聞いた。

■「大画面で4Kは当たり前」という認識が広がっている

まずはじめに、ストレートに4K REGZAの販売状況を尋ねてみたところ、「Z8Xシリーズの発表後、当初の予想よりはるかに多くの反響を頂きました」と本村氏は説明する。販売店からの引き合いも強かったことから、予定していた発売時期を6月下旬から前倒しし、6月14日から全国の店頭に並びはじめた。発売後の販売状況も良く、58型は一時、在庫が足りないほどの人気になったという。本村氏は「スタートは非常に好調」と語る。

スタートダッシュが成功した理由として本村氏は、「4Kテレビは次世代テレビではない、というメッセージが伝わったからではないか」と分析する。実際に今夏は「大画面テレビを購入しようと思って店頭に来た方が4Kテレビを購入するケースが増えている」のだという。

また東芝だけでなく、他社からも4Kテレビが発売されたことが追い風になっていると本村氏は指摘。「率直に言って、我々だけで4Kテレビを展開していたときは、なかなか説明が難しかったというのが事実です。興味を持って頂いても、購入まで至らなかった場合も多くありました。それがこの夏は『4Kは大画面では当たり前だよね』とお客様の意識が変わり、チェックしなければいけないもの、という位置づけになりました。これは大きな違いです」。


「その製品で感動を得られるか」が最も重要と語る本村氏
東芝は店頭でのデモについてもこだわりを持っている。大半は、一般ユーザーがふだん見ているHDコンテンツを4Kにアップコンして表示しているのだ。

「お客様がテレビを購入する際、重要な決め手になるのは『その製品が感動できるものかどうか』ということ。ハード性能などをアピールするより、4Kの大画面テレビなら、普段見ているコンテンツから、さらに大きな感動が得られることを伝えたいと考えました。もう一つ、過度に明るくデモ映像を表示しないのも我々のこだわりです。明るい店頭では暗く見えるかもしれませんが、ご家庭ではこの画質が最も自然で、緻密な映像を再現できます。それ以外にも、大画面なら目が疲れにくいなど、Z8Xシリーズを購入することでどのくらいテレビ体験が向上するのか、わかりやすくストレートなメッセージを発信したことも成功した理由だと思います」。

Zシリーズならではの「タイムシフトマシン」搭載

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