4K UHD BD『悪魔のいけにえ』、BD版を遙かに凌ぐ高画質。HDRと広色域で生々しさも倍増!
伊尾喜大祐4K Ultra HD Blu-rayの注目タイトルをプロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。今回のタイトルは現在発売中の『悪魔のいけにえ』。画質と音質の見どころを、伊尾喜大祐氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックした。
『悪魔のいけにえ』
STORY
名匠トビー・フーパー監督の代表作であるホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』が、公開50周年を記念して4K UHD BDで登場。テキサスの田舎町をドライブ中の5人の若者たち。彼らが道中で立ち寄った古い家には、人の皮のマスクを被った殺人鬼レザーフェイスと、その家族が暮らしていた。ハンマーで殴打され、チェーンソーで切り裂かれていく若者たち。果たして、彼らはこの地獄の家から逃げ出すことはできるのか?
映像は質感が“別もの”に。チェーンソー音はサラウンドを駆け抜ける!
2015年発売の『悪魔のいけにえ』公開40周年記念版BDに使用された、故トビー・フーパー監督が監修した4KスキャンマスターをさらにブラッシュアップしてHDR化を施したものが、今回のUHD BDのマスターとなっている。40周年版BDも十分に高画質だったが、UHD BDと比べると人肌、人皮、衣服などの質感表現が別もの。オリジナルが16mm撮影だとは信じがたいレベルだ。
HDRの画作りは、明暗のダイナミックレンジをギリギリまで攻めたもの。モニタ/プロジェクター側の調整で、しっかり階調情報が掘り起こされる。
英語音声は7.1chと5.1ch、吹替は2.0chで収録。セリフはオリジナルのモノラル音声(今回は非収録)を思わせるナロウレンジだが、効果音や音楽は意外なほどに緻密にサラウンド。ただ、海外盤のDolby Atmos音声がオミットされたのは残念だ。
CH3車内の若者たちの衣服の質感。CH6様々な動物の頭蓋骨が並んだ、禍々しいほどに鮮やかな赤い壁。CH8の月明かりの下での逃亡劇では、暗闇から突然現れるレザーフェイスに震撼。ヒロインの絶叫もチェーンソー音もサラウンドを駆け抜ける。そしてCH12眩い朝日が照らすレザーフェイスの「チェーンソーダンス」。
SPEC
●製作:1974年/米 ●ジャンル:洋画ホラー ●監督:トビー・フーパー ●出演:マリリン・バーンズ、アレン・ダンジガー ●本編ディスク:約83分、ビスタ、HDR10 ●本編音声:英語DTS-HD Master Audio 7.1ch、英語DTS-HD Master Audio 5.1ch、日本語DTS-HD Master Audio 2.0ch ●字幕:日本語、日本語吹替用、コメンタリー字幕 ●特典:コメンタリー?トビー・フーパー、ダニエル・パール、ガンナー・ハンセン(1995年収録)、コメンタリー?マリリン・バーンズ、ポール・A・パーテイン、アレン・ダンジガー、ロバート・A・バーンズ(2003年収録)、コメンタリー?トビー・フーパー(2014年収録)、コメンタリー?ダニエル・パール、J・ラリー・キャロル、テッド・ニコラウ(2014年収録)、ポストカード3種