DALIのコンパクトスピーカー「KUPID」は国産家具ブランドにマッチ!5カラーの置き方をプロが提案
話し手/町田瑞穂ドロテア 聞き手/PHILE WEB編集部DALIの “プレミアム” なコンパクトスピーカーとして誕生した「KUPID(クーピッド)」。フラグシップモデル「KORE」のエッセンスを継承しながら、シリーズ化度外視の高音質技術をKUPID専用に搭載することで、Hi-Fiオーディオファンも認める高音質を実現しているエントリーモデルだ。
KUPIDの魅力はその音質だけに留まらず、コンパクトで置きやすいサイズ感、そしてブラック・アッシュ/ダーク・ウォルナット/キャラメル・ホワイト/ゴールデン・イエロー/チリー・ブルーの全5色と豊富なカラーバリエーションを揃え、インテリア性に富んだデザインを併せ持っていることも見逃せない。
そこで本稿では、インテリアコーディネーターの町田瑞穂ドロテアさんが、KUPIDの各カラーモデルと国産家具/無垢材使用の家具ブランドである「KASHIWA」の家具と組み合わせて、KUPIDのある空間を提案していく。(PHILE WEB編集部)
ーー DALI「KUPID」を初めてご覧いただいたとき、デザイン面でどのような印象を受けましたか。
町田 やはり “北欧の色” が印象的でした。たとえば同じイエローでも、単に黄色を使用するのではなく、「ゴールデン・イエロー」が選ばれていますよね。色に対してきちんと意味を持たせていて、黄色の中でも温かみがあり、落ち着きを感じるカラーになっています。
ビビッドで彩度が高い色ではなく、北欧に根付いている “心地よさ” をベースにした色がカラーバリエーションとして選ばれていて、とても現代的だと感じました。そして、とてもコンパクトで単純にかわいい。理屈抜きに、見たそのままでかわいいと思えたのが印象的でした。
ーー カラーに対してこだわりを見せるKUPIDですが、各色に合わせてウーファーユニットをはじめ、スピーカーターミナルやバスレフポートなど、各種パーツの色が統一されている点も特徴的です。
町田 そうですね。各パーツの色が統一されていることも大事な要素だと思います。ユニット部分などが、一般的な黒っぽい色だとオーディオ機器感が前面に出てしまいますが、同系色にすることで機器然とした印象が和らぎ、その分かわいらしさに繋がっていると感じられました。
日本の素材と高い木工技術を持ち合わせる「KASHIWA」とDALI「KUPID」を組み合わせる
ーー 今回、KUPIDに組み合わせるインテリアブランドとして「KASHIWA」を選ばれましたが、どのようなポイントで選んだのでしょうか。
町田 DALIがデンマークブランドということもあり、北欧のインテリアと親和性の高いブランドであることは、前提にありました。ただあえて北欧家具ではなく、北欧のインテリアとも相性の良い国内ブランドとして、KASHIWAを挙げました。
KASHIWAは、素材を大切にしているインテリアブランドであり、高い木工技術を持っています。“丁寧に暮らしていく” というKASHIWAのコンセプトがKUPIDととても相性が良いと感じました。
ーー KUPIDは、プレミアムコンパクトスピーカーとして国内ユーザーを強く意識して登場したという経緯や、全世界に先立って日本のみ先行してローンチしていたりもするので、そういった点からもプレミアムな国内のインテリアブランドであるKASHIWAとマッチしそうですね。
気持ちを上げて“楽しさ”を演出するゴールデン・イエローは置くだけで空間を明るくしてくれる
ーー 早速ですが、KUPIDの各カラーにお薦めのインテリアセッティングを伺っていきたいと思います。まず、特徴的なカラーのひとつであるゴールデン・イエローモデルはいかがでしょうか。
町田 ゴールデン・イエローモデルは、木と相性の良い色です。どのようなシーンにも合わせやすいですが、今回は印象的な提案をしていきます。
ひとつはデスク周りなど、作業をする環境に取り入れるという提案です。イエローは気持ちを上げてくれる幸福感のある色なので、自分自身を刺激し、アイデアが閃く、そんな環境をつくることができます。作業空間に楽しさを与えてくれるキーアイテムになるのです。
同時に “落ち着き” も兼ね備えた環境にするためには、組み合わせる家具や壁面のコーディネートが重要になります。「SLIM」のDESK and SHELFに置き、ブルー系に少しグリーンが入ったような壁紙を合わせてみました。沈静色でもあるブルーを合わせることで、気分を上げる要素と落ち着きの要素を併せ持った空間を構築できます。
KASHIWAは国内ブランドならではの “ノイズレス” な佇まいが特徴的で、静かで落ち着いた空間を演出できます。そこにゴールデン・イエローを置くことで空間の良いアクセントになりました。気持ちを上げたいなと思った時、目線の先にゴールデン・イエローモデルがある、そんな空間づくりを意識しています。
ーー ゴールデン・イエローのKUPIDがアクセントになりながらも、インテリアに馴染んでいるので落ち着きがありますね。
町田 ゴールデン・イエローモデルは、ナチュラル系からミドル/ダーク系まで幅広い木の色に合うのも魅力のひとつです。アクセントになることも特長なので、ミドルとダークといった濃い目の木の色の家具にKUPIDが入ると、一気に華やかな印象を空間につくることができます。
また、オフィスのパントリーなど、みんなが集うような空間にゴールデン・イエローを取り入れると、その場所が楽しい環境に生まれ変わります。
今回は、壁面に設置できる「MOSAIC」があるシーンに置いてみました。MOSAICはリズムを感じさせてくれる素材で、ゴールデン・イエローモデルが入ると明るさが加わります。「落ち着くけどすこし寂しいかな?」といった空間にこそ、勇気を持ってゴールデン・イエローモデルを選んでほしいです。
“柔らかさ”と“温かみ”を持つキャラメル・ホワイトは木の優しい色合いの家具に馴染む
ーー もうひとつの明るいカラーとなる、キャラメル・ホワイトモデルについてはいかがでしょうか。
町田 ほかのスピーカーではシャープなホワイトが多い中、KUPIDのキャラメル・ホワイトのように、柔らかくて温かみがある色は唯一無二だと思います。コットンや麻など、自然素材がもともと持っている色を大切にするようなカラーですね。
木の肌感の延長線上にある色なので、優しい雰囲気のインテリアにもよく馴染みます。柔らかな印象を与えるインテリアがあるリビングなどに、そのまま溶け込めるのは、キャラメル・ホワイトモデルならではの特長でしょう。
近年は、ベージュや木の優しい素材の色あいを用いた温かみのあるインテリアが好まれています。キャラメル・ホワイトモデルなら、そうした空間にも自然に置けそうです。「SLIM」のAV BOARDとの組み合わせも、もともとここにあったのではと思うほど馴染んでいます。ノイズレス、クワイエットといったコンセプトの空間にぴったりです。
また、ラグやクッション、アートなどをインテリアに取り入れて楽しんでいる方にとっても、キャラメル・ホワイトモデルは取り入れやすいです。スピーカーが主役になり過ぎず、アートの隣にも自然にKUPIDを置くことができます。