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公開日 2025/06/18 09:56
フラグシップモデルの音質をVGP審査員がチェック

その音質、JBL史上最強! 最新フラグシップヘッドホン「Tour One M3」を徹底レビュー!

岩井 喬

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ノイズキャンセリング搭載Bluetoothヘッドホン
JBL「 Tour One M3」¥OPEN(直販サイト価格¥49,500/税込)


※スマートトランスミッターが付属する「Tour One M3 Smart Tx」(直販サイト価格¥57,200/税込)も同時発売。




シリーズの総決算とも言える高い完成度を誇るBluetoothヘッドホン


歴史あるアメリカのスピーカーブランド「JBL」は、Bluetoothオーディオ市場を席巻している。特にBluetoothスピーカーの売り上げは日本でもトップシェア、そしてBluetoothヘッドホン/イヤホン市場でも年々認知度を高めており、現行フラグシップである「Tour」シリーズの評価も右肩上がりだ。


その契機となったのは、充電ケースのディスプレイ搭載やコントローラー/トランスミッター機能を設けた完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「Tour Pro」シリーズの登場であったようにも思うが、Bluetoothヘッドホン「Tour One」シリーズもそれまでのフラグシップであった「EVEREST」シリーズの機能性、音質をさらに高め、“真なるフラグシップ”として再定義され、代を追うごとに完成度を高めている。



充電ケースにディスプレイを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「Tour Pro 3」(直販サイト価格¥42,900/税込)は、JBLの人気を牽引する存在だ


そして今夏、シリーズ最強となる3代目「Tour One M3」が誕生。妥協のない最高音質と、10基のマイクを導入した環境適応型アクティブ・ノイズキャンセリング、精度を高めた独自の空間オーディオなど、これまでの総決算ともいえる高い機能性を両立した、JBLとしても史上最強のBluetoothヘッドホンに仕上がっている。








Tour One M3のカラーバリエーションはブラックとラテ、ブルーの3色展開だ。ブルーはJBL公式ストア限定の販売となる。Tour One M3 Smart Txはブラックのみの展開



新設計となる40mm径のマイカドームドライバーを搭載


史上最強の所以、まずは音質について解説していこう。心臓部となるドライバーユニットは新設計の40mm径ダイナミック型マイカドームドライバーを搭載。マイカ(雲母)は高剛性かつ内部損失が高い素材として、数十年前から振動板素材として活用されてきた鉱物であり、非常に薄い弾性プレートに分割でき、電気信号を迅速かつ正確に反応する柔軟性も持ち合わせている。これによって第2世代の「Tour One M2」よりも低域の豊かさ、高域にかけての伸びやかな特性を実現。スペックも40kHzまでの広帯域再生が可能となっている。



マイカドームドライバーを含めて内部は大幅に進化している


音声コーデックはSBC、AAC、LC3に加え、新たに96kHz/32bitまで伝送可能なLDACにも対応する。有線接続においてはアンプ回路を使わないパッシブ・アナログ方式を採用した前機種に対して、内蔵DAC+アンプを生かしたアクティブ・デジタル方式となり、PCとの接続では96kHz/24bitまでのハイレゾ伝送も可能となっている(USB Type-C to USB Type-Cケーブルのデジタル接続か、USB Type-C to 3.5mmステレオミニケーブルのアナログ接続に対応)。



GoogleのPixelシリーズなど採用スマホが多いLDACにも対応し、ハイレゾワイヤレス接続ができる




Tour One M3はDAC内蔵なので、付属のケーブルを使って96kHz/24bitのロスレス再生ができる。PCと接続する際など、高品位なサウンドを楽しめるのも特長だ


さらに対応する送信デバイスとの間で複数の再生機器と同時に同じコンテンツを楽しめるAuracastレシーバー機能も搭載。無線/有線問わず、様々なスタイルで高音質を享受できる仕様となっている。


Tour One M3 Smart Txに付属するスマートトランスミッターは、Auracastを送信する親機としても使える。Auracast対応機を複数所有すれば、たとえばテレビと接続して大きな音が出せない夜に家族で楽しむ用途などにも活躍する



LDAC接続で実際のサウンドをチェック

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