その音質、JBL史上最強! 最新フラグシップヘッドホン「Tour One M3」を徹底レビュー!

ノイズキャンセリング搭載Bluetoothヘッドホン
JBL「 Tour One M3」¥OPEN(直販サイト価格¥49,500/税込)
※スマートトランスミッターが付属する「Tour One M3 Smart Tx」(直販サイト価格¥57,200/税込)も同時発売。
シリーズの総決算とも言える高い完成度を誇るBluetoothヘッドホン
歴史あるアメリカのスピーカーブランド「JBL」は、Bluetoothオーディオ市場を席巻している。特にBluetoothスピーカーの売り上げは日本でもトップシェア、そしてBluetoothヘッドホン/イヤホン市場でも年々認知度を高めており、現行フラグシップである「Tour」シリーズの評価も右肩上がりだ。
その契機となったのは、充電ケースのディスプレイ搭載やコントローラー/トランスミッター機能を設けた完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「Tour Pro」シリーズの登場であったようにも思うが、Bluetoothヘッドホン「Tour One」シリーズもそれまでのフラグシップであった「EVEREST」シリーズの機能性、音質をさらに高め、“真なるフラグシップ”として再定義され、代を追うごとに完成度を高めている。

そして今夏、シリーズ最強となる3代目「Tour One M3」が誕生。妥協のない最高音質と、10基のマイクを導入した環境適応型アクティブ・ノイズキャンセリング、精度を高めた独自の空間オーディオなど、これまでの総決算ともいえる高い機能性を両立した、JBLとしても史上最強のBluetoothヘッドホンに仕上がっている。


新設計となる40mm径のマイカドームドライバーを搭載
史上最強の所以、まずは音質について解説していこう。心臓部となるドライバーユニットは新設計の40mm径ダイナミック型マイカドームドライバーを搭載。マイカ(雲母)は高剛性かつ内部損失が高い素材として、数十年前から振動板素材として活用されてきた鉱物であり、非常に薄い弾性プレートに分割でき、電気信号を迅速かつ正確に反応する柔軟性も持ち合わせている。これによって第2世代の「Tour One M2」よりも低域の豊かさ、高域にかけての伸びやかな特性を実現。スペックも40kHzまでの広帯域再生が可能となっている。

音声コーデックはSBC、AAC、LC3に加え、新たに96kHz/32bitまで伝送可能なLDACにも対応する。有線接続においてはアンプ回路を使わないパッシブ・アナログ方式を採用した前機種に対して、内蔵DAC+アンプを生かしたアクティブ・デジタル方式となり、PCとの接続では96kHz/24bitまでのハイレゾ伝送も可能となっている(USB Type-C to USB Type-Cケーブルのデジタル接続か、USB Type-C to 3.5mmステレオミニケーブルのアナログ接続に対応)。


