トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2023/09/29 10:00
所有欲をくすぐる一台

シックな黒木目に上質な音、オーディオテクニカのアナログプレーヤー「AT-LPW30BK」に心奪われた

生形三郎

前のページ 1 2 次のページ


国産老舗ブランドならではの確かな品質と手頃な価格を両立するオーディオテクニカのレコード・プレーヤーに、新たなベルトドライブ式の限定モデルが登場した。これまで海外のみで展開されていた、木製キャビネットのブラックカラーモデル「AT-LPW30BK」がオーディオテクニカの公式オンラインストア限定での日本発売となる。



■美しくレアな木目のわかるブラック筐体に、使い勝手の良い機能性を搭載



もっとも特徴的なのは、厚さ21mmのMDFを使用したキャビネットで、ブラックウッドの化粧板で仕上げたスタイリッシュなルックスが印象的だ。ブラックカラーのアナログプレーヤーというと、シンプルな光沢仕上げやマット仕上げが多いなか、木目が楽しめつつもシックなブラックトーンをまとった特別なデザインとなっている。

「AT-LPW30BK」

木目のわかるブラック仕上げの筐体はインテリア性が高い

この「AT-LPW」というモデルについては、北米での人気も上々で、フルオートタイプやより多機能なモデルに次ぐ売れ行きだという。レアな木目調のブラック、あらゆるインテリアにマッチしやすいシンプルかつ上質なデザイン、必要十分な機能に絞ることで価格を抑え、後述のようにオーディオテクニカらしい高音質なレコード再生が楽しめるとなれば、その人気にも納得がいく。

仕様としては、ターンテーブルの回転数は、33.3回転と45回転の2つのスピードに対応。レコードの音溝をトレースする要となるトーンアームには、アルミニウム製ストレートパイプによるユニバーサルタイプが採用され、滑らかな動きの油圧式アームリフターを装備するフルマニュアル操作仕様となっている。

ピックアップ部には、マットシルバーカラーのヘッドシェル「AT-HS4」とVMカートリッジ「AT-VM95C」が標準で付属。このカートリッジは「AT-VM95」シリーズへの針先互換性があるため、接合丸針の針先によるエントリーの95Cだけでなく、多数ラインナップされている他の針先へと手軽に変更してさまざまな音質を楽しめることも魅力だ。

もちろんフォノイコライザーが内蔵されているので、フォノアンプ非搭載の環境でも、本機だけですぐにレコード再生を始めることができる。電源はコンパクトなACアダプター方式で、取り扱いが容易であるとともに、スマートな薄型デザインのプレーヤー筐体実現にも寄与している。

フォノイコライザーアンプを内蔵しており、直接アクティブスピーカーなどを接続してのミニマムシステムを構築することもできる

オーディオテクニカならではの明瞭で安定感あるサウンド

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB