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公開日 2017/08/18 11:27
高橋 敦が音質傾向や各種機能をチェック

【レビュー】JVC「HA-S88BN」を聴く ー “+α”を持つノイキャン対応Bluetoothヘッドホン

高橋 敦

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■“+α”を持つノイキャン対応Bluetoothヘッドホン

数年前ならヘッドホンで「ワイヤレス&ノイズキャンセル」を兼ね備える製品はそれだけで注目に値した。しかしいまやそれだけなら特別なことではなく、選択肢はかなり増えている。だからユーザーとしてはワイヤレス&ノイズキャンセル「+α」がほしい。JVC「HA-S88BN」はその「+α」を持った製品だ。

HA-S88BN

その「+α」とは、

・超余裕のバッテリーライフ
・臨機応変のプリセットサウンドモード

だ。それでいて価格は13,000円程度とそんなに無理はない。

ベーシックな部分から確認していこう。

繰り返しになるが、HA-S88BNはBluetoothによるワイヤレス対応、そしてノイズキャンセリング機能を搭載している。Bluetoothの対応コーデックはSBCのみだが、しかし後述するようにトータルチューニングで巧くまとめてあり、実際の音質には大きな不利を感じさせない。

耳全体を覆うアラウンド型のイヤーカップを採用。ヘッドパッドとイヤーパッドは低反発クッションを肌触りの心地よいソフトレザー調の素材で包んである。ヘッドバンドの側圧、頭を挟み込む力加減も控えめにされており、「ソフトフィット」といった具合の優しい装着感だ。ただヘッドバンドはあまり短くは調整できないので、頭の小さい方は要確認。

ヘッドバンドの長さ調整機構にはカチカチとはっきりとしたクリック感があり、調整しやすいし動かし心地もよい。対して折りたたみ機構は抵抗なくすっと動くタイプ。こちらのスムースさも気持ちよい。使い勝手使い心地の細部まで作り込まれている。

ルックスは「シックだが地味すぎない」という印象。全体にはブラックの部分も金属の部分もマット系の仕上げだが、ハウジングのみ光沢のあるブラックとなっており、落ち着きの中にも輝きがある。

リモコンやノイズキャンセルなどの操作スイッチや端子の類は右耳側ハウジングに集中。主なボタンは右耳に手を当てるような格好で自然に操作できる場所に配置されている。用意されている端子は充電用のUSB、バッテリー切れなどの際に便利な有線接続用のミニステレオ端子だ。

■ノイズキャンセリングの効果も高い

さてでは、「+α」の部分について見ていこう。

高域のチューニングの「刺さらずぼやけず」の落とし所が巧い

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