トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2017/07/07 14:54
「JOYSOUND MAX 2」開発者に聞く

「ハイレゾカラオケ」で “歌い心地” は本当に良くなるか? 実際に体験してきた

編集部:小野佳希

前のページ 1 2 3 次のページ

エクシングが発表した、業界初の“ハイレゾカラオケ”「JOYSOUND MAX 2」(関連ニュース)。「マイク音の応答性がハイレゾ化によって速くなり、歌い心地が向上する」とはどういうことなのか? さっそく同社を取材して開発スタッフに話を聞くとともに、実際にハイレゾカラオケを体験してきた。

JOYSOUND MAX 2

実際にハイレゾカラオケを体験してきた

まず本機でのハイレゾとは、マイクからの音声入力を192kHz/24bitで処理することを指す。音楽そのものは非ハイレゾのものをアップコンバートしている。「マイク音の応答性がハイレゾ化によって速くなり歌い心地が向上する」と同社サイトで説明している……のだが、これ以上の詳細は述べられておらず、イマイチ全容がつかめない。

本体にはハイレゾカラオケのロゴも

本機の開発に携わった商品企画部 オーディオビジュアル戦略G グループ長の楯 直樹氏は、カラオケの「歌い心地の良さ」を高めるには、2つの大きな要素があると語る。一つは「レイテンシー(遅延)の小ささ」、もう一つは「声の力強さ」なのだという。

エクシング 楯氏

ニュースで紹介した「ハイレゾ化によって応答が速くなる」という説明は、この遅延の小ささのことを指しているようだ。実際、これまでの「JOYSOUND MAX」に比べ、新機種の「JOYSOUND MAX 2」では遅延が約4分の1になっているとのことだ。つまりそれだけ速く声が返ってくることになる。

遅延が小さくなると、歌いやすさはどう向上するのか。「カラオケでの歌いやすさというのは、歌っている人がマイクに声を入れて、それが気持ちよく返ってくるかです」と楯氏。「音の返りに遅れがないことはもちろん、返ってくる音がクリアに聞き取れることで気持ちよく歌えます」と語る。

ただここで疑問なのは、なぜハイレゾになると遅延が小さくなるのか、ということ。 これに対して楯氏は「ハイレゾ化のためにDSPの性能を上げたことが大きい」と説明する。つまりハイレゾ化したから遅延が小さくなったのではなく、ハイレゾデータも処理できるようDSPの性能を上げた結果として、遅延が小さくなったということのようだ。

「カラオケのコマンダー(アンプ/プレーヤー部)内部では、マイクからの歌声をAD処理し、そこで様々な処理を行ったのち、DA変換してスピーカーから出力しています。このあいだの処理時間は短いほうがもちろん遅延は小さいのですが、処理時間を短くしすぎると音切れにつながってしまいます」と楯氏は説明。「今回の新機種では音切れなく処理時間を短くする性能を実現しました」と続ける。

実際に歌って試してみた

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新

WEB