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公開日 2017/02/22 10:00
【特別企画】本格オーディオとしても使える

7.5万円で買えるボーズ初のサウンドバータイプのホームシアター「SoundTouch 300」検証。その音は“マジック”の域

鴻池賢三

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薄型大画面テレビが人気を集める一方、テレビ内蔵スピーカーはスペースの問題もあってクオリティが軽視されがちだ。けれど、大型スピーカーを使うサラウンドシステムをリビングに導入するのは、部屋のスペース、見栄え、操作性などの面でなかなか踏み出せない家庭が多いのは事実。こうした背景で誕生したのがサウンドバーというジャンルで、製品の数も飛躍的に増えている。

しかしながら、これまたサイズ的にもコスト的にも限界があるのはたしかで、デザイン、音質、サラウンド体験は二の次といった製品が多いのは否めない。最高を求めない「簡易的シアター」なのである。そんな中、常識にとらわれず、シンプルな使い勝手と高いサラウンド体験を提供してきたボーズが沈黙を破った。「SoundTouch 300 soundbar」である。

SoundTouch 300


>>ボーズ製品サイトはこちら


コンパクトなサウンドバータイプでありながら、独自のオーディオ技術を詰め込み、本格的なサラウンド体験をもたらすという。価格も極めて手頃で、これまでのボーズサラウンドオーディオ製品とは大きな変化を感じる。

果たして、ベストなサウンドを楽しませてくれるのか。今回は、編集部の視聴室に実際に設置し、じっくりと検証を行った。

インテリア性の高いデザインに収納された数々の技術

SoundTouch 300の基本は、たった1本の薄くコンパクトなバー。テレビの前に置く、それだけで完結する。外観はガラストップでパンチングメタルのグリルと、エレガントなイメージ。これまでのボーズ製品とは明らかにテイストが異なり、ヨーロッパや日本のユーザーを強く意識していると思えるものだ。

ガラストップとパンチングメタルのグリルを採用した、シックかつエレガントなデザイン

スピーカー部は、LRチャンネル用それぞれに、カスタム仕様の2つのウーファードライバー、1つのツイーター、そして独自の「PhaseGuideアレイ」を一基搭載する。PhaseGuideアレイはチューブに穴を空けた構造で、指向性の強い高域音を放ち、壁面反射も利用して定位を自在に操るボーズの独自技術。ほか、「QuietPort」技術は、ダクトを利用して低域の増強を図る仕組みに、スリットを設けて音の歪みを低減し、大音量にも対応できるという。

背面の左右端にポートが備えられる。このQuietPort技術により、スリムな本体で十分な低音を確保する

別売のサブウーファー「Acoustimass 300 bass module」とサラウンドスピーカー「Virtually Invisible 300 wireless surround speakers」も用意し、システムアップも可能だ。

Acoustimass 300 bass module

Virtually Invisible 300 wireless surround speakers

接続はHDMIが利用でき、4Kパススルーに対応。もちろん、テレビからの音声は、ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)が利用できるなど、最新製品としてふさわしい仕様となっている。

本体背面に端子部を装備。HDMIと光TOSの入力端子のほか、ADAPTiQ用端子、LAN端子などを装備する

NFCに対応したBluetooth接続機能はもちろん、特筆すべきはWi-Fi内蔵によるネットワークオーディオへの対応。DLNAに対応し、DMRとして機能するほか、ボーズの「SoundTouch」アプリを利用すれば、他のボーズ製対応スピーカーと組み合わせて手軽にマルチルームオーディオ的な使い方ができる。また、アプリはSpotifyと連携が可能など、最新トレンドのキャッチアップも見逃せないポイントだ。

SoundTouchアプリは、Spotifyなどの定額制ストリーミングサービスとも連携

実際に設置してサウンドを確認

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