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パナソニック、フラグシップ4K有機ELビエラ「Z95B」に77型を追加
編集部:長濱行太朗パナソニックは、4K有機ELテレビ “VIERA(ビエラ)” のフラグシップ “Z95Bシリーズ” より、77型モデル「TV-77Z95B」を発表した。発売は2025年11月を予定し、価格はオープン。市場では税込940,000円前後での実売が予想される。
Z95Bシリーズは、2025年5月に発売された4K有機ELテレビであり、従来は65/55型の2モデルをラインナップしていた。この度新たに加わる77型は3モデル目であると同時に、2024年10月発売モデル「TV-77Z93A」の後継機という位置づけだ。
TV-77Z95Bは、65/55型と同様に最新世代の有機ELパネルである「プライマリーRGBタンデム」を搭載。従来の3層発光層(青/黄 [赤+黄+緑]/青)から4層発光層(赤/濃青/緑/濃青)にブラッシュアップしたことで、発光効率の向上を実現し、輝度アップを成し得ている。加えて、光の純度が高まったことによって広色域化も果たしている。
さらに、パネルから発せられる熱を素早く空気中に放熱させる独自技術として「サーマルフロー」が採用されている。空気の流れをコントロールする技術「エアロダイナミクス」を放熱に応用したもので、テレビ本体の中の空気を最適にコントロールすることで放熱性能を高めている。
有機ELパネル駆動においては、「3次元映像信号解析」と「温度センサー」を用いた独自のパネル制御技術「Bright Booster」、および明るさと色を個別に制御する「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」を投入することで、高コントラストを豊かな色表現を叶えている。
高精細/広色域/高コントラストを成し得る処理技術の根幹として「新世代AI高画質エンジン」を採用。AI技術によって映像シーンを判別し、自動で最適な画質処理を施す「オートAI画質」をはじめ、高圧縮の映像コンテンツに適した「ネット動画ノイズリダクション」、広色域を実現する「ヘキサクロマドライブ プラス」、SDR映像も高品位なHDR化を可能とする「AI HDRリマスター」など、多彩な高画質機能を活用することができる。
2025年版の「新世代AI高画質エンジン」では、新たに「ダイナミックディテールエンハンサー」が導入されており、独自の映像処理アルゴリズムを用いることで映像のエリアごとに個別にガンマを調整し、解像感に富んだ映像を実現する。
HDRフォーマットは、HDR10/HDR10+/Dolby Vision/HLGといった幅広いフォーマットをフォローする。映像クリエイターの意図に対して忠実な映像再現を可能とするモードも多数備えており、「Netflixアダプティブ画質モード」「Prime Videoキャリブレーションモード」「FILMMAKER MODE」といったモードを備えている。
音質面では、「360立体音響サウンドシステム+」を搭載。実用最大出力180W、多数のスピーカーユニットを一列に並べることで音の干渉を抑えてクリアなサウンドを再生する「ラインアレイスピーカー」、左右の音場を拡張する「ワイドスピーカー」、高さ方向の音を再現する「イネーブルドスピーカー」、そこに「ウーファー+パッシブラジエーター」を組み合わせたスピーカー構成としている。
イネーブルドスピーカーは、前モデルからスピーカー配置を変更することで立体音響効果を最適化。新ウーファーも大出力なものにブラッシュアップすることで低音を強化している。
OSにはFire TVを採用しており、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/U-NEXT/Hulu/ABEMA/TVer/DAZN/TELASA/NHKプラス/FODなどのVODサービスに対応。最大6つのユーザープロフィールが作成でき、ユーザー毎のホーム画面にアレンジすることも可能だ。ほかにもAlexaの音声認識、Alexa対応機器でのテレビ操作、AirPlay2、ミラーリング機能も使用できる。
ゲーミング関連機能では、4K/144p入力、VRR、ALLMをカバーする。またリアルタイムでゲーム設定を調整することができる「ゲームコントロールボード」も使用可能であり、フレームレートやHDRメタデータなどのソース情報の表示、「暗部視認性強調」も操作できる。HDMI端子はeARCに対応。