トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2019/01/15 10:02
ゲーミングヘッドホン向け新技術も

<CES>Dirac Research、スマホや小型スピーカーでも深い重低音を楽しめる新技術など発表

編集部:小野佳希
米国ラスベガスで開催されたCES 2019。スウェーデンのDirac Research(ディラックリサーチ)社は、スマートフォンやポータブルスピーカーなどの小さなスピーカーでも深い重低音を楽しめるようにするという「Dirac Bass」などの新技術を発表した。

CES会場でのデモの様子

同社は、北欧最古の国立大学であるウプサラ大の研究機関を母体とする企業で、音質・音場補正技術を開発する会社。まだ日本のオーディオ・ビジュアルファンには馴染みが薄いかもしれないが、2016年からはパイオニアが日本国内での総代理店を務めており、トヨタ車の一部モデルやパチンコ台などですでに採用されている。また、アジアではシャオミやOPPOのスマートフォンに同社技術が採用されていることもあって中国でのビジネス規模がかなり大きいのだという。

今回発表された新技術「Dirac Bass」では、前述のようにスマホ本体のスピーカーやポータブルスピーカーなど、容積の少ないスピーカーでもクリアで深い低音を楽しめるようにするとのこと。

同技術では、伝統的な音響心理学と独自のデジタル処理技術を組み合わせ、低音を最大3オクターブ分拡張して認識できるようにし、30Hzの帯域を実際に聴いているような低音を体感できるという。

また、ゲーミングヘッドホン向けの新技術「Dirac 3D audio(Dirac 3D Rendering)」も発表。頭部伝達関数を利用した特許技術「Dynamic HRTFs」によって、サラウンド感のある音響をヘッドホンで実現するという。これにより「例えばFPS(First Person Shooting)ゲームで、敵の気配などを感じやすくなる。VRヘッドセットと組み合わせれば本当にイマーシブな体験ができるようになる」(同社スタッフ)とのことだった。

さらに、「Dirac Live Bass Management」という新技術も発表。同技術は海外では現在各社のAVアンプなどに提供している「Dirac Live」をベースにしたもので、マルチチャンネル環境におけるサブウーファーについて、計測用マイクとテストトーンによる音場補正を不要にするとのこと。

そのほか、会場では小型スピーカーでも実際以上に広い音場を感じられる「Dirac Panorama」などもデモ。様々な技術を有していることをアピールしていた。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB