<TIAS>ラックスマンの100周年記念モデル大好評/アキュフェーズのSACDプレーヤー、TADのプリメインなど新製品多数披露
編集部:筑井真奈本日10月17日より、日本最大級のハイエンド・オーディオの祭典「東京インターナショナルオーディオショウ」がスタートした。国内メーカー、輸入商社全33社が集結、今年の話題の新製品をいちはやく体験できるイベントとなっている。ここでは、アキュフェーズ、ラックスマン、TADの国産メーカー3社のブースを紹介する。
「アキュフェーズにマイナーチェンジはありません!」
アキュフェーズは、今秋の注目新製品となるプリアンプ「C-3900S」と、SACD/CDプレーヤー「DP-570S」を中心に、ここ1年以内に発売された新製品をお披露目。 Bowers & Wilkinsとファインオーディオのスピーカーを組み合わせてデモンストレーションを行っていた。
「C-3900SとDP-570S、型番からマイナーチェンジモデルかな?と思われがちなのですが、違います。アキュフェーズにマイナーチェンジという概念はありません。つねに新規設計です」と営業担当スタッフも胸を張る。
DP-750Sの最大の進化ポイントは、形状を見直した新設計のディスクトレイ。CDがしっかりトレイに収まるよう再検討されたものだという。上級モデル「DP-770」と同じES9028PROのDACチップとノイズキャンセリング回路ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)を搭載、性能をさらに練り上げている。価格は79万2000円(税込)、11月の正式発売を予定する。
プリアンプのC-3900Sについては、すでに販売店からも好評を得ている模様。またラジオチューナー「T-1300」も久しぶりの新製品ということで、根強いラジオ好きから思わぬ反響も得ているそうだ。
ラックスマンの100周年モデルは引き合い多数
ラックスマンは今年創業100周年。過去に発売された歴代の重要プロダクトを一挙に集めた大型ポスターを掲示。来場者からは懐かしの銘機についての話題が尽きない。
今年の注目はもちろんD-100 CENTENNIAL、L-100 CENTENNIALの100周年記念モデル!来場者からの関心も高く、スタッフに新製品のこだわりについて矢継ぎ早に質問する声が多く聞こえた。L-100は今年の「オーディオ銘機賞2026」の金賞、D-100は特別大賞を受賞しており、長く愛されるモデルとなりそう(いずれも限定ではなく通常モデルとしての展開になる)。
発表直後はやはりプリメインアンプとしての完成度の高さから、L-100の引き合いが非常に大きかったそうだが、「ショウではD-100のお問い合わせも多くいただいております!」と担当スタッフ。100万円超えのフラグシップディスクプレーヤーとなるが、前作からの進化は確実に伝わっている様子。
デモンストレーションの時間ではフォーカル「Scala Utopia」のスピーカーなどを組み合わせてレコードからCDまで幅広く再生。小野寺弘滋氏の講演では、「ラックスマンは音楽の楽しさ、オーディオのメカニズムの面白さを教えてくれたブランドです」と紹介、氏にとっての“三大ディーバ”のひとりであるロバータ・フラックの『キリング・ミー・ソフトリー』のレコードも再生。瑞々しい歌声に多くの来場者が熱心に聴き入っていた。
TAD初のプリメインアンプ、完成度の高さに期待
TADのブースでは、プリメインアンプ「TAD-A1000」とフロア型スピーカー「TAD-E1AX」、ブックシェルフスピーカー「TAD-ME1TX」と今年注目のモデルが勢揃い!
「TAD-E1AX」は北海道オーディオフェアに続いて国内2度目の披露になるが、「すでに多くの引き合いがあります!」と力強い。上質なホワイトの仕上げは非常に新鮮で、ブックシェルフのME1TXとはまた違った爽やかで洗練された雰囲気も魅力。
小原由夫氏の講演では、ME1TX&A1000という、コンパクト・ハイエンドの魅力をたっぷり紹介。A1000はTAD初のプリメインアンプとなるが、同社のプリ、そしてパワーアンプ技術を妥協なく落とし込みつつワンボックスならではの理想を追求。小原氏が再生した現代ジャズ・ピアノトリオGO GO PENGUINの鮮烈な世界観をたっぷり引き出してくれた。