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公開日 2025/05/28 06:35
リファレンスとしての活用事例も多数

【HIGH END】世界のハイエンド市場で確かな存在感を持つアナログブランド。テクダス&DSオーディオ

筑井真奈

今年のミュンヘン・ハイエンドでは、国産アナログブランドのさらなる躍進、精力的な新製品投入が見られた。アナログプレーヤー「AirForce IV」を発表したテクダスと、モノラル光カートリッジと偏心検出スタビライザーを発表したDSオーディオを紹介しよう。


“さわやかな音”を狙った「Air Force IV」


「Air Force IV」は、その型番が示す通り「Air Force III」と「Air Force V」の中間にあたる価格帯のアナログプレーヤー(アームレスモデル)。国内価格は275万円(税込)となっている。



TechDAS アナログプレーヤー「Air Force IV」。ミニマムなサイズにまとめている


エアーの力でプラッターを浮上させ、レコード盤を吸着させるAir Forceシリーズの基本技術は踏襲しながら、「IIIとVの技術の“いいとこどり”をして、より“さわやかな音”の方向性を狙いました」と開発担当者は語る。


Air Force Vでは本体とモーターが一体だったところを、IVでは別筐体に分けながらも、全体のサイズ感はミニマムにまとめあげている。プラッターは約9kgのアルミ切削加工と重量感ありながらも静粛な回転を実現。もうひとつ開発のポイントは、「Air Force III Premium S」でも活用された4点フット。特殊な制振マテリアルが採用されており、外部振動を適正に遮断し狙った音質により近づけているという。



9kgという重量感あるアルミプラッター




独自のサスペンションフットもこだわりのポイント


デモブースは、例年と同じCH Presicionと合同ブースで、スピーカーはデンマークのオーディオベクターを使用。カートリッジにはテーパード・ダイヤモンドカンチレバーの「TDC01 Dia」を組み合わせ。世界のハイエンドファンからの高い関心を集めており、常時部屋は満員状態であった。



例年と同じくCH Presicionとの合同ブースを展開。スピーカーはオーディオベクターの「R10」


テクダスのアナログプレーヤー(特にAir Force IIIやAir Force III Premium。コンパクトで設置しやすいからか)は世界のオーディオショウでリファレンスとして活用されることが多く、まさに日本を代表するアナログブランドとしての存在感を改めて感じられた。



KROMA AtelierというスピーカーブランドのブースでもAir Force IVが活用されていた



“グリップ感が違う”モノラル専用カートリッジ


DSオーディオは「モノラル専用」光カートリッジを一挙6モデルリリース。以前から要望は大きく、どのモデル(価格帯)から出すかいろいろ検討を重ねたそうだが、「ここは一気に出して話題を集めよう!」とトップモデル「Grand Master Extreme」を筆頭に6モデルを発表した。



光カートリッジのモノラル専用モデルを一挙6製品リリース!


開発担当者によると、「光カートリッジのモノラル専用機が欲しい、という声は以前からありました。特にモノラル盤が好きな方は、ステレオイメージや広がりよりも“ガッツが欲しい”という方も多いので、そう言った要望にしっかり応えられるようにしたい、と考えました」とのこと。光の明るさを検出するというメカニズム上、縦方向の振動の検出を不要とすることで、より精度の高いモノラル再生が可能になるメリットもあるという。「もちろんステレオカートリッジでもモノラル盤は再生できますが、やっぱりグリップ感が違いますよ!」と自信を見せる。


また2022年に発表し世界を驚かせた偏心検出スタビライザーも2機種を同時発表。「ES-002 Reference」は後継モデル、「ES-002 Core」はより低価格を実現したモデルとなる。デモンストレーションルームではMoFi Electronicsのスピーカー(アンドリュー・ジョーンズ氏の設計モデル)と組み合わせてデモンストレーションを行っていた。



話題の偏心検出スタビライザーも後継機が登場!




MoFi Electronicsのスピーカー「PointSource 888」と組み合わせ


DSオーディオの光カートリッジはさらに広がりを見せており、今回のミュンヘン・ショウではReedが初の光カートリッジを発表したことも話題となっている。こちらも最新サウンドインプレッションも含めレポートをお届けする予定だ。

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