【HIGH END】マークレビンソン、次世代アンプシリーズ「No.600」発表。独自Pure Path回路など搭載
編集部:杉山康介ハーマンインターナショナルは、独ミュンヘンで開催中の「HIGH END Munich 2025」にて、Mark Levinson(マークレビンソン)の新アンプシリーズ “No.600シリーズ” を発表した。
この度発表されたのは、デュアルモノプリアンプ「No.626」、モノパワーアンプ「No.631」、デュアルモノパワーアンプ「No.632」の3モデル。同社は「No.600シリーズのアンプリファイアーは同ブランドが長年追求してきた音楽再生の忠実度をワンランク上に押し上げ、まったく新しい世代を象徴する製品」だと説明している。
全モデル共通の特徴として、ブランドの伝統的な技術である独自のPure Path回路設計を踏襲。アルミニウム削り出しの筐体、本体から隔離して不要な振動を排除するフット構造など、あらゆるディティールが性能、サウンドへのこだわりを物語るという。
さらにブランド50周年モデル「ML-50」同様にカスタムガラストップデザイン、赤いシグネチャーライトを採用しており、「オーディオコンポーネントは聴くだけでなく、見るもの、体感するものであるというブランド・フィロソフィにのっとている」とする。
デュアルモノプリアンプの「No.626」は、オールアナログのシグナル回路と高解像度のデジタルコアを高次元で融合させ、音楽信号の忠実性と純度を追求したというモデル。アナログ部にフルバランス構造Pure Path回路設計を採用するほか、MM/MCフォノアンプやクラスAヘッドホンアンプ、最大PCM 384kHz/32bit、ネイティブDSDの再生が可能な次世代「Precision Link III DAC」を搭載する。
モノパワー「No.631」、デュアルモノパワー「No.632」には、クラスA/AB動作のフルバランス構造Pure Path回路設計、専用モジュラーシャーシに収納された堅牢なトロイダル・トランスを搭載。No.631は「シングルチャンネルにおいて妥協のないパフォーマンスを発揮する」、No.632は「ステレオの柔軟性とデュアルモノラルの分離性能を備えた」としている。
今回の発表に際し、ハーマンインターナショナル・ラグジュアリーオーディオのシニアディレクターJim Garrett氏は「Mark Levinson No.600シリーズは、50年以上にわたる同ブランドの音楽性と音響科学への探求を反映しています。これは単に技術的卓越性にとどまりません。音楽再生を息を吞むほどの明瞭さで、力強さ、ニュアンス、そして感情までも捉えることが重要です。一切の妥協を排したNo.600シリーズはこれらの再現を目指し、開発・製造されています。最後に、私たちは過去の伝統に敬意を表し、世界中の音楽愛好家、オーディオ愛好家の期待に応えることを目指しています」とコメントしている。
なお、現時点で日本での導入時期、価格などは未定とのこと。引き続き続報を待ちたい。