土岐麻子さんを招いたトークイベントも

『レコード再発見プロジェクト』第2弾、東洋化成の末広工場見学レポート

公開日 2016/09/02 10:00 編集部:川田菜月
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当日はアーティストの土岐麻子さんがゲストとして登壇し、トークイベントも行われた。アナログレコードについては、幼い頃にレコードを聴いていて馴染みがあり、自身のアナログ作品では「クラブシーンで聴かれて新しい反応を感じます」とのこと。

ゲストに土岐麻子さんが登壇

また、昨今のアナログブームには「自分が大学の頃にも同じブームがあって懐かしさを感じていたが、今の若い世代には、情報が少ないアナログの音を個性として映っているように思う。それがすごく新鮮に感じるし、表現のための一つの提案のように捉えている」と語った。

当日は土岐さんの最新アルバム「Bittersweet」から、本イベントのために「Beatiful Day/ラブソング」を収録した7インチレコードが製作され、イベントの中では「Beatiful Day」が再生された。

土岐さんに針を置いてもらって試聴スタート

本イベントのために製作された「Beatiful Day/ラブソング」収録の7インチレコード

楽曲については「レトロな感じのサウンドなので、アナログで再生するとすごく合っていると思う」とのこと。また、歌詞の中には「針を置く」というフレーズが使われており、土岐さんは「タマネギの皮を剥いたり、スペアリブを煮たり、区民プールに行ったり…すべて1人でやっている風景を描いていて、そうした1人で行う日常の中で“アナログレコードを聴く”というのは外せない行動」と語った。

最後に「アナログレコードを聴くことは生活の一部であるとともに、どこか永遠の憧れという気持ちがある。ミュージシャンが“アナログで作ってアナログでリリースできる幸せ”が長く続くように頑張っていただけたらなと思います」とした。

工場見学では、カッティングとプレスの工程を紹介。プレスマシンは1日800枚程度製造が可能とのこと。また、カッティングマシンは1970年代製造の設備を使用しており、製造元がすでに無くなり修理ができないものもあるという。しかし、自社内でメンテナンスを行いながら使い続けており、同社が長く続けてきて培われた技術がモノづくりを支えているのを感じられた。

音楽を流しながらカッティング作業が行われているのが新鮮だった。レコード盤が音楽を聴いて自分に刻んでいるような感じで、不思議な空間


1970年代のマシンは現役。設定をしてカッティングし、刻まれた溝を確認する


レコードの右にある黒くて丸い物体が元となる素材の塊。あれがこうなって音が出るんだから不思議

まさに産み落とされる瞬間…


オーダーも増えているとのことで、フル稼働で次々とレコードが製作されていた

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