今週末アクアプラスのブースにて

ゲーム&アニメ『うたわれるもの -偽りの仮面-』のアナログレコード、コミケ90で限定販売

公開日 2016/08/09 16:13 岩井 喬
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Suaraや上原れな、津田朱里などのアーティストを擁し、アニソンの世界でいち早くDSDをはじめとするハイレゾ配信を始めてきたフィックスレコード。直近のヒット作、ゲーム&TVアニメ『うたわれるもの -偽りの仮面-』のSuaraが担当するボーカル曲においては、ストリングスに海外セッションを取り入れたほか、世界屈指のエンジニアたちの手によりまとめられた、まさに現在最高水準のクオリティを誇る壮大かつゴージャスな“世界最高峰のアニソン”を我々に提示してくれたのも記憶に新しい。

そして2016年、フィックスレコードは新たなチャレンジを試みる。世界的にも再評価が進んでいる“アナログレコード”の制作に踏み切ったのだ。前述した『うたわれるもの -偽りの仮面-』のボーカル曲より「ヌエドリ」「恋夢」「不安定な神様」「ユメカウツツカ」の4曲が選ばれ、45rpm・30cm重量盤としてLP『ヌエドリ』を制作。

LP『ヌエドリ』表面(左)/裏面(右)

今週末8月12日より東京有明・国際展示場(東京ビッグサイト)にて開催される『コミックマーケット90』において、8月12日〜13日の2日間に西1・2ホールで展開する企業ブース #1531“アクアプラス”でシリアルナンバー入りで限定販売されることとなった。

下川直哉プロデューサーがかねてよりLPに関心を寄せていたこともあり、その制作のタイミングを検討していたのだが、デビッド・バウチャーによるミックスと、ボブ・ラドウィックによるマスタリングが施された“最高録音”を実現した今回のセッションが“その時”と判断されたようだ。

カッティングには下川直哉プロデューサーに加え、『Pure』シリーズなどのレコーディングのほか、一連の海外セッションでもコーディネーターを務めた橋本まさし氏も同席した

マスタリング作業のベースとなった96kHz/24bitフォーマットのマスター音源をDAW『Magix Sequoia』に立ち上げ、カッティング用コンソールに信号が送られる

レコード化に当たり、カッティング&プレスは国内で唯一レコード製造を行っている東洋化成にて行われた。カッティングはベテランの手塚和巳氏が担当。

今回のレコード制作を依頼した東洋化成

東洋化成では30cm盤用5台、シングル・ドーナツ盤用2台のプレス機を有する


カッティングマシンはノイマン「VMS70」

カッティングをお願いしたのはベテランの手塚和巳氏だ

音質調整については基本的にボブ・ラドウィックのマスタリングを尊重しつつ、豊かな低域感をほんの少し抑え、全体の解像感を高めたものとした。

30cm用プレスマシン。1台で両面プレス・レーベル面固着・面取りの一連の作業を自動で行える

プレスマシンに装着されるスタンパー。カッティングで制作されたラッカーマスターからメタルマスター、マザーを経てスタンパーができあがる


レコードの原料となるビニール材ペレット

ペレットを溶かして固形化された原料。これ一個が一枚のLP分だ


プレスマシンに原料がセッティングされた様子

いち早くそのレコードのサウンドを自宅環境にてチェックしてみたが、レコードならではの伸びやかな低域と粒立ちの良い滑らかなボーカルの質感表現を味わうことができた。さらにヌケの良い爽やかな高域の輪郭感もまた特徴となっており、一般的なアナログのナローなイメージとは一線を画す解像度の高さも実感できる開放的なサウンドである。

自宅試聴ではADプレーヤー:テクニクス「SL-1200GAE」(カートリッジ:テクニクス「EPC-100CMK3」)、フォノイコライザー:アキュフェーズ「C-37」、プリアンプ:アキュフェーズ「C-2820」、パワーアンプ:アキュフェーズ「A-46」、スピーカー:TAD「TAD-CE1」を使用

今回のLP『ヌエドリ』は今のところ二次プレスは予定されていない。加えてコミックマーケット会場での販売以外、通販などの予定もないとのことなので、入手したいという方はぜひコミックマーケット90まで足を運んでいただきたい。

(例年企業ブースの混雑も激しいが、今回は会場の都合もあり2日間のみということもあって、例年以上の混雑も考えられる。週間予報では天候も良さそうなので、お越しの際は熱中症予防に万全を期してほしい。)

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