<TIAS>TAD新製品に熱い注目/アンドリュー・ジョーンズ氏が新製品構想を語る

公開日 2013/11/02 20:45 ファイル・ウェブ編集部
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本日より開幕した「2013 東京インターナショナルオーディオショウ」。東京・有楽町の国際フォーラムにて4日まで開催されている。本稿ではテクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TAD)ブースのもようについてお伝えしよう。

TADブースは大勢の来場者で大盛況。フリー試聴にも長蛇の列ができていた

TADブースに出展されているのは、今秋登場した新製品。DSD音源再生などに対応した“Evolution”シリーズのディスクプレーヤー「TAD-D1000」とD/Aコンバーター「TAD-DA1000」だ。TADスタッフによる試聴講演とフリー試聴を実施。講演は、あすは11:00〜12:00/14:00〜15:00/17:00〜18:00、あさっては11:00〜12:00/14:00〜15:00が予定されている。

今回使用されたシステム群

注目の新製品「TAD-D1000」(写真上段左)と「TAD-DA1000」(同右)。DSD再生などのデモが行われた

「TAD-D1000」と「TAD-DA1000」は、新たな技術を積極的に取り入れた“Evolutionシリーズ”の製品。2010年発売のCD/SACDプレーヤーTAD-D600で培われた技術を生かしつつ、価格を100万円台にまで引き下げ、筐体をコンパクトにしている。

両機はDACやクロックは共通。D-1000はCD/SACDプレーヤー機能を搭載。DA-1000はディスクリート構成&専用ボリューム機能付ヘッドホンアンプ(対応インピーダンスは8〜600Ω)を搭載するほか、ボリューム機能を備えているためパワーアンプと組み合わせてミニマムシステムを構成できるのが特徴となっている。

また、新開発クロック「UPCG」を搭載しているのも注目点。これはデジタル通信基地局で使用される高C/N化技術手法をベースにしたもので、付加回路のないシンプルな構成のため、高いクロック精度を実現しつつ低ジッターも両立しているという。クイックスタートが可能で温度特性にも優れており、高性能と長寿命を実現するとのこと。

そして5系統のデジタル入力(USB/XLA/同軸×2/光)を備え、384kHz/32bitまでのPCMデータや、DSDデータ(Macの場合最大5.6MHzまで、Windowsの場合は2.8MHzまで対応)の再生が可能。独自開発のアシンクロナス転送エンジンも搭載している。

DA-1000のディスクリート構成&専用ボリューム機能付ヘッドホンアンプを試聴できるコーナーも。

イベントにあわせて来日したサウンドプロデューサーのアンドリュー・ジョーンズ氏にインタビューを行った。

ーー 新製品2機種はどのような思想のもと開発されたのでしょうか?


アンドリュー・ジョーンズ氏
ジョーンズ氏:「TAD-D600」は非常に優れたプレーヤーですが、手が届かないとお感じになっていた方もいらっしゃると思います。新製品は価格を抑え手に入れやすくなったとともに、DSD再生といった新機能、低ジッター・低ノイズなマスタークロック「UPCG」など新フィーチャーを盛り込んだ意欲的なモデルです。様々な音楽ファイル再生や、様々な機器との接続が可能になりました。

「TAD-D1000」「TAD-DA1000」で目指したのは、クリアで余計な色づけがなく、音楽性に溢れた音。「音楽」そのものを再生できるよう注力しました。

ーー 今後の新製品について構想を教えていただけますか?

ジョーンズ氏:そうですね、スピーカーが出せるといいなと思います。我々の最初のスピーカー「TAD Reference One」の可能性をいっそう広げたもの ー 更なる高みを求めたモデルや、もっとお求めやすいモデル、そういったものを出せるといいですね。いずれの場合も、いたずらに物量を投じるのではなく、スピーカーの本質、つまり「音楽そのものを再生する」ということは常に念頭に置いておきたいと思っています。

ーー 今後を楽しみにしています。ありがとうございました。

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