CHORDは新ネットワークプレーヤー「CodeX」も参考出展

<TIAS>タイムロード、CHORDの5.6MHz対応USB-DAC「Qute EX」/DYNAUDIO、新「EXCITE」を披露

公開日 2013/11/02 18:02 ファイル・ウェブ編集部
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本日11月2日より東京・有楽町の国際フォーラムで開催されている「2013 東京インターナショナルオーディオショウ」。本記事ではタイムロード・ブースとDYNAUDIO JAPANブースの模様をお伝えする。

■タイムロード

同社が取り扱うCHORDからは、USB-DAC「Qute EX」とネットワークプレーヤー「CodeX」が参考出展された。両機ともに発売日、価格は未定。

「Qute EX」はChordetteシリーズのDSD対応USB-DAC「QuteHD」(関連ニュース)をリファインしたモデルとなる。従来モデルではUSB入力は2.8MHz DSDおよび192kHz/24bit PCMまでの対応だったが、本機は5.6MHz DSDおよび382kHz/32bit PCMの再生に対応する。本機についても、他のCHORD製品と同様に、汎用チップセットを使わずにFPGA回路に独自のD/A変換アルゴリズムを組み込んでいる。

USB-DAC「Qute EX」

「CodeX」は上述の「Qute EX」のDAC部を採用したネットワークプレーヤーで、同社の代表的モデル「QBD76HDSD」などを含むChoralシリーズにラインナップされるモデルとなる。ディスプレイなどの操作系についてはトップエンドのネットワークプレーヤー「DSX1000」と共通する。USB端子を搭載しておりPCからの入力の再生にも対応し、こちらは5.6MHz DSDや384kHz PCMの再生にも対応するとのこと。ネットワーク再生については、現時点で2.8MHz DSDおよび192kHz PCMまでの再生を確認しているという。

ネットワークプレーヤー「CodeX」

背面端子部。LAN入力とUSB入力(PC)を搭載する

CHORDのコンポーネントでは、発売が開始されたばかりのネットワークプレーヤー「DSX1000」や、パワーアンプ「SPM1200MKII」などのデモも行われていた。

ネットワークプレーヤー「DSX1000」のデモも行われた

パワーアンプ「SPM1200 MKII」


フォノイコライザー「symphonic」

CDトランスポート「CODA」とプリアンプ「Prima」

タイムロード・ブースの目玉のひとつとなったのが、先日発表されたばかりのRaidho acousticsのフロア型スピーカーシステム「D2」の初披露だ。先代モデルではセラミック製のユニットを搭載していたが、本機ではダイヤモンド素材を用いたユニットを新採用した。

Raidho acousticsのフロア型スピーカーシステム「D2」

このユニットについては、セラミック素材をベースとして、そこにカーボンを高速でぶつけることでダイヤとして組成させているとのこと。ダイヤモンドの強度に加えて柔軟性も持たせるために、さらに上から厚さ0.5ミクロンのカーボンフラファイトの層を重ねている。20kHzを超える共振周波数を実現したことにより、徹底的に歪を抑えている。ユニットとそれに最適化されたクロスオーバー以外は、従来モデルを踏襲しているという。

同ブースでは先日発表されたULTRASONEのフラグシップ・ヘッドホン「edition 5」(関連ニュース)の試聴スペースも設けられており、多くの来場者が全世界限定555台の本機のサウンドを実際に確かめていた。

ULTRASONE「edition 5」

ULTRASONE「edition 8(Romeo)」と「edition10」

APRIL MUSICからはヘッドホンアンプ/プリアンプの新製品となる「HP100 MK2」も出展された。発売時期は未定だが、価格は147,000円(税込)を予定している。48kHzまでのUSB入力と3系統のアナログ入力を搭載している。APRIL MUSICの製品としては、パワーアンプ「EXIMUS S1」のデモなども行われていた。

APRIL MUSICのヘッドホンアンプ/プリアンプ「HP100 MK2」

■DYNAUDIO JAPAN

DYNAUDIO JAPANブースでは、5年ぶりに刷新されたDYNAUDIOの新「EXCITE」(関連ニュース)シリーズをメインに据えたデモンストレーションを披露した。

DYNAUDIO「EXCITE X38」のデモンストレーション

EXCITE X34(左)とEXCITE X14(右)

新「EXCITE」シリーズの特徴はウーファーやバスレフポートを改善し帯域を強化したことで、クロスオーバーにも見直しをかけて正確な位相コントロールとスムーズなサウンドバランスを実現したという。筐体は全面を天然突き板仕上で、グリルカバーはマグネット式に新たに採用した。フロア型の2モデルについては、脚部をスパイク内蔵のダイキャスト製パーツとしている。

また、浜松に拠点を置くオーディオブランドMIRADからは、新製品となるプリアンプ「SRA-C30」とモノラルパワーアンプ「SRC-P40」が出展。12月発売予定で、価格は未定とのこと。DYNAUDIOのEXCITEシリーズのスピーカーシステムと組み合わせてのデモが行われていた。

MIRADのプリアンプ「SRA-C30」とモノラルパワーアンプ「SRC-P40」

カナダ発のオーディオメーカーSIMAUDIOからはMOONブランドの「Moon Neo」シリーズ(関連ニュース)のコンポーネントが出展された。会場ではDAC/CDトランスポート「MOON Neo 260D」やプリメインアンプ「MOON Neo 250i」が演奏されていた。

SIMAUDIOのDAC/CDトランスポート「MOON Neo 260D」(左)とプリメインアンプ「MOON Neo 250i」(右)

SIMAUDIOのプリメインアンプ「MOON Neo 340i」(右)と「MOON Neo 220i」(左)


「MOON Neo 340i」の筐体内部

「MOON Neo 260D」は内蔵DACの有無を選ぶことができ、DAC内蔵モデルは最大192kHz/24bitのUSB入力に対応。独自の振動制御技術「M-Quattro Gel Isolation」や、大型トロイダルトランスの搭載による安定した高音質再生を特徴とする。「MOON Neo 250i」は出力が100W×2(4Ω)で、上位機種Evolutionシリーズのテクノロジーを採用している。

そのほか、DYNAUDIOのハイエンド・ワイヤレススピーカーシステム「Xeo」やフランスのHi-FiブランドであるATOLLの各コンポーネントの展示が行われていた。

ATOLL「CD400」

ATOLL「IN400」


DYNAUDIO「Xeo 3」

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