ディスク再生とデータ再生を同等に取り扱ったプレーヤー

マランツ、USB-DAC/SACDプレーヤー「SA-14S1」

公開日 2013/09/02 10:33 ファイル・ウェブ編集部
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■SA-11S3譲りの高精度ドライブメカを搭載

ディスクドライブには新開発のオリジナルメカエンジンを搭載。ピックアップおよび構成回路は、SACDプレーヤーの最高峰モデル「SA-11S3」(関連ニュース)に採用されている「SACDM-2」と同一となる。

上位モデル「SA-11S3」にも採用された「SACDM-2」のピックアップや構成回路が搭載された新開発ドライブメカを搭載

ドライブは筐体中央に配置され、ベース部は合成の高い2mm厚の鋼板を採用。メインシャーシに強固に固定されている

スピンドルシャフトを短くすることで高速回転時のディスクのブレを抑制し、読み込み精度を向上。これによりサーボへの負荷やエラー訂正処理を軽減している。トレーには制振性の高く振動減衰の早いザイロン(変成ポリフェニレンエーテル樹脂)を採用し、表面には防振塗装を施した。ベース部は剛性の高い2mm厚の鋼板を採用、メインシャーシを強固に固定している。

なお、SA-11S1ではメカ全体を覆うカバーが取り付けられていたが、コストの問題もあり、本機では省略されている。また澤田氏によれば、企画当初ではメカ上部にスタビライザーを乗せる計画もあったが、試聴を重ねた結果「余計なものがない方が音が良い」という判断で、最終的には外されたという。

DACには、DSD音源のダイレクトD/A変換が可能で192kHz/24bit対応のバー・ブラウン製「DSD1792A」を搭載。本機は電流出力型DACで、許容電流が非常に大きく、躍動感ある表現に貢献している。

DACにはDSDダイレクトD/A変換に対応した192kHz/24bit対応バー・ブラウン「DSD1792A」を採用

このDACを選んだ理由について澤田氏は「最新型ではないが、いろいろと聴き比べた結果、どう聴いてもこのDSD1792Aの音が一番良かった。その理由は許容電流の差ではないかと考えている。最新DACの許容電流はこのDACの半分くらいしかない」と語った。また上位機のSA-11S3ではリニアPCM再生用にマランツ独自のDSPが採用されていたが、本機では省略され、DAC内蔵のデジタルフィルターを使用している。

クロック回路には超低位相雑音クリスタルを採用。データ再生における各サンプリング周波数に最適なクロックを供給するために、44.1kHz系と48kHz系それぞれに専用クリスタルを搭載している。このクリスタルはSA-11S3と同一のもので、2006年登場のフラグシップモデル「SA-7S1」に比べると10分の1のジッターレベルとなる。

クロック回路には超低位相雑音クリスタルを採用。44.1kHz系と48kHz系で2系統搭載する

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  • ジャンルSACDプレーヤー/トランスポート
  • ブランドMARANTZ
  • 型番SA-14S1
  • 発売日2013年10月中旬
  • 価格¥252,000(税込)
【SPEC】●再生周波数特性:SACD 2Hz〜50kHz(-3dB)、CD 2Hz〜20kHz(-3dB) ●S/N比:SACD 109dB、CD 110dB ●ダイナミックレンジ:SACD 109dB、CD 100dB ●高調波歪率:SACD 0.0009%(1kHz)、CD 0.0015%(1kHz) ●入出力端子:音声出力…アナログ×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1、ヘッドホン×1/音声入力…同軸デジタル×1、光デジタル×1、USB-A(フロント)×1、USB-B(リア)×1/その他…マランツリモートバス(RC-5)入出力×1 ●消費電力:37W(待機時0.3W) ●外形寸法:440W×123H×419Dmm(最大) ●質量:14.5kg