PR 公開日 2023/10/11 06:30

美しい佇まい、Wi-Fi再生の高音質。Bang & Olufsen「Beosound A5」はこれからも愛用したくなるスピーカーだ

将来のメンテナンス性も備えたサステナブルな一台

オーディオ機器のWi-Fi対応とは、Wi-Fiルーター(無線LAN)を介して、インターネットや同じネットワーク内にある楽曲をそのまま再生できるというもの。大量のデータを伝送可能で、高音質にサウンドを楽しめることが大きな魅力である。ただし、伝送にWi-Fiルーターが必要なため、室内で使うのが基本だ。

Beosound A5では高速な最新規格Wi-Fi6に対応。フラッグシップスピーカー「Beolab 90」と「Beolab 50」が備えるビームフォーミング技術も搭載する。再生可能なストリーミング方式はAirPlay 2、Chromecast built-in、Spotify Connect、Tidal Connect、DLNAなど。他にも「Bang & Olufsenアプリ」経由でDeezerやB&O Radioを楽しめる。

Spotify Connectに対応し、Wi-Fi経由で直接音楽を再生することができる

一方のBluetoothは、対応スマホやPCなどの機器とペアリングして楽曲を再生する機能。オーディオにおける「ワイヤレス」といえば、このBluetooth接続をイメージする人も多いだろう。Beosound A5は最新Ver.5.3に準拠し、コーデックはSBCとAACをサポートする。

Bluetoothのメリットは、スマホとBluetoothスピーカーがあれば再生でき、持ち出すこともできる点。だが、仕様上データを圧縮して伝送する必要があるため、音質面ではWi-Fi経由で音楽を再生する方が優位である。

つまり、Beosound A5が1台あれば、Wi-Fi再生して高音質を味わったり、Bluetoothで気軽に好きなサービスから再生したりと、シチュエーションに応じて使い分けられるのだ。

Wi-Fi再生ならではの豊富な情報量。迫力がありつつもクリアで素直なサウンド



Beosound A5のサウンドを確かめていこう。まず本機をリビング中央のカフェテーブルに設置し、USB-C端子に電源ケーブルをつなぎ、iPhone 14にインストールしておいたB&OアプリからWi-Fiを設定する。アプリの指示に従うだけなので、迷うことはない。

インターネットにつながったら、SpotifyアプリからSpotify ConnectでBeosound A5を接続。早速、Vaundyの「怪獣の花唄」から再生する。

楽曲データが直接インターネットからBeosound A5に送られるため、ワイヤレスとは思えない情報量に富んだサウンドで部屋が満たされる。低域から高域までクリアで素直なサウンドで、全体的にウォーム傾向だ。

音の立ち上がりは早いのだが、それが鋭すぎないため長時間でも聴きやすいだろう。ボーカルの中域は潤いを帯びつつも、輪郭が立っている。低域は音にエネルギーがあり、イントロのバスドラムがズンズンと迫力たっぷり。だからといって、音のバランスを損なうような押しの強さはない。Wi-Fi接続を切って、同じ曲をBluetoothで聴くと、音のスケール感がやや小さく感じられるものの、迫力十分に楽しめる。

ここで再度Spotify Connectでの再生に戻し、「RoomSense」を試してみよう。B&Oアプリの「サウンド」項目から「ルーム補正」を選び、画面の指示に従って「ルーム補正」を実行。するとテスト音が発せられ、それを上面のマイクで集音・測定する。時間にしてわずか10数秒ほどで計測と補正が完了し、スッと音が切り替わる。

「RoomSense」機能により、設置した場所に合わせて音質を最適化。アプリから容易に設定できる手軽さも嬉しい

補正後のサウンドは全体的に引き締まって聴こえる。補正前はテーブルからの反射で音が重なり、フォーカスが曖昧気味だった部分が、補正後はなくなった印象だ。

他に、部屋の角や寝室のラックの上など、場所を変えて補正前後の音を試したところ、筆者宅では左右は50cm以上、背面の壁から15 - 20cmほど離れたリビングの壁際に設置したカウンターの上がベストポジションだった。背面に反射した音と直接耳に届く音が絶妙に重なり、音に包まれる感覚を味わえた。

ここで他の曲も聴こうと、緑黄色社会の「サマータイムシンデレラ」を鳴らすと、イントロ冒頭のギターのハーモニクス奏法から、キーボードと続く音の流れの美しさに耳を奪われる。見通しのよい濁りの極めて少ない明瞭なサウンドで、音が宙をただよう様まで分かるようだ。Aメロからは、疾走感あるバンドサウンドとクリアなボーカルが重なる。音のバランスが悪いと、簡単に音を聴き分けられるほど明瞭にならないだろう。

次ページジャンルレスにさまざまな音楽を、豊かにバランスよく鳴らしてくれる

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