• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/05/20 22:00

第2世代「Apple TV 4K」レビュー。買って損なし、基本性能の高さが光るモデル

Siri Remoteも使いやすい
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップルが、A12 Bionicチップを搭載してパフォーマンス向上を図った第2世代「Apple TV 4K」を発売する。専用リモコン「Siri Remote」も刷新した最新モデルの実機レビューをお届けしよう。

第2世代の「Apple TV 4K」。専用リモコン「Siri Remote」が刷新された

本体のデザインはそのまま。Siri Remoteを一新した

Apple TV 4Kは、テレビやモニターに接続して様々なコンテンツが楽しめるストリーミングプレーヤーだ。アップル独自のtvOSを採用している。本体のサイズは縦横98mm、高さが35mm。テレビサイドにわずかなスペースを確保できれば簡単に設置できてしまう。本体の給電には専用の電源ケーブルが必要。Siriによる音声操作にも対応したアルミニウムボディの新しいSiri Remoteが付属する。コンテンツのダウンロードに必要な内蔵ストレージの容量によって、モデルは64GB/32GBの2種類に分かれる。価格は21,800円(税込)から。

本体デザインは、2017年に発売された初代Apple TV 4Kから変わっていない。プロセッサーはアップル独自のA10X Fusionから、新モデルではA12 Bionicに変更されている。電源投入からホーム画面をテレビに表示するまでの起動時間、アプリの操作感など、基本的な操作のレスポンスは、新旧世代でほぼ変わっていないと感じた。

左が第1世代、右が第2世代。本体のデザインは変わっていない

背面の端子構成もそのまま。第2世代機はHDMI 2.1を搭載した

ただ、リモコンが刷新されたため、操作感はかなり良くなっている。Siri Remoteについてはまた後ほど詳しく触れたい。

左が第1世代機のリモコン。右が新しいSiri Remote

HDMI 2.1搭載によるハイフレームレートHDR再生に対応

背面に1基用意されたHDMIのバージョンは、2.0aから2.1にアップデートされた。ドルビービジョンを含む最大4K/60fpsのハイフレームレートHDRコンテンツの伝送やHDMI CEC、eARC/ARCをサポートしている。

残念ながら筆者宅のテレビでは、これらのスペックをフルに表現できないため、Apple TV+のオリジナルコンテンツやiTunes Storeのドルビービジョン対応コンテンツの視聴については、別途機会を設けたいと思う。

iPhone 12 Pro Maxのカメラで撮影した4K/60fpsの動画を、AirPlay 2経由でApple TV 4Kにストリーミング再生してみた。筆者宅のWi-Fiネットワークは下り200Mbps前後、上り14Mpbs前後のスピードだが、とても滑らかでノイズのない動画再生が楽しめた。このほか、新しいApple TV 4KはギガビットEthernetのほか、2.4GHz/5GHzデュアルバンド対応のWi-Fi 6を搭載したことで、ネットワーク接続の安定性を高めている。

iPhone 12 Pro Maxで撮影した4K/60p、ドルビービジョンのHDR動画をApple TV 4Kで再生。リアリティに富む映像が楽しめる

オーディオは、AirPlay 2でスマートスピーカー「HomePod」シリーズに飛ばすと、より本格的なサウンドが楽しめる。春に生産を完了した初代HomePodがあれば、Apple TV 4Kと組み合わせてドルビーアトモス音声の再生が楽しめる。HomePod miniではこれができないため、今後、新た名ドルビーアトモス再生対応のHomePodが登場することを期待したい。

さてApple TV 4Kは、アップルによるスマートホーム規格「HomeKit」に対応したデバイスでもある。同一のWi-Fiルーターで作ったホームネットワーク内のHomePod miniやiPhoneのSiriから、音声操作でApple TV 4Kを起動し、テレビをONにする、などという使い方もできる。

より迫力あるサウンドを楽しむのであればHomePodシリーズとの組み合わせが最適だ

クリックパッドが付いた新しいSiri Remoteに乗り換える価値アリ

新しいSiri Remoteは一体型のアルミニウムデザインで、サイズは初代Apple TV 4Kに付属するSiri Remoteより少し大きく・重くなった。厚みがしっかりとあるぶん、グリップの安定感はかなり向上している。また、ボタンのクリック感も心地よい。新たに配置した電源ボタンを長押しすると、Apple TV 4KとHDMIケーブルで接続されているテレビの電源を同時にオフにできる。

一体型アルミニウムデザインとした新しいSiri Remote

背面にロゴを配置している

なお、新しいSiri Remoteは6,500円(税込)で単品販売も行われ、初代Apple TV 4K、Apple TV HDと互換性を備えている。

さて、新しいSiri Remoteの魅力はこれだけではない。続いて、クリックパッドコントロールとSiriによる音声操作に注目したい。

次ページ新機能の自動カラーバランス調整も試す

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
2 Amazon Prime Videoの人気8チャンネルが2ヶ月間99円に!GW期間中キャンペーン
3 「キャリブレーション」で4Kテレビの真価を引き出す!有機ELと液晶モデルで実践してみた結果
4 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信
5 オスカー受賞『ゴジラ-1.0』4K UHDをフラゲ!特典盛りだくさんのパッケージ開封の儀
6 Beats、ブランド史上最小の完全ワイヤレス「Solo Buds」。ケースにバッテリー非搭載
7 ソニー、4スピーカーで立体音響を実現するシアターシステム「HT-A9M2」。新スピーカーで高音質化
8 コンパクトでハイコスパ、そして音が良い! Kanto Audio「YU2」がデスクでのスピーカー再生を楽しくする
9 明るく低遅延な4Kプロジェクター「X300G」がゲームプレイに最適!映像モードもゲームジャンルに最適化
10 クリプトン、内部配線材と吸音材を強化したピアノ仕上げ・密閉型スピーカー「KX-0.5P II」。バイワイヤリングも対応
5/1 11:17 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX