公開日 2023/05/10 12:45

アップル、iPad向け「Final Cut Pro」「Logic Pro」を発表。月額700円

サブスク形式で提供
編集部 : 伴 修二郎
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アップルは、iPad用のクリエイター向けビデオ編集ソフト「Final Cut Pro」、音楽制作ソフト「Logic Pro」を発表。App Storeにて月額または年額のサブスクリプション形式で5月23日(火)より提供を開始する。価格は月額版が700円、年額版が7,000円、1カ月の無料トライアルも実施する。

iPad向け「Final Cut Pro」「Logic Pro」が発表

これまでMac向けに提供されていた「Final Cut Pro」「Logic Pro」のiPad版が登場。Final Cut Proでは、映像クリエイターが録画、編集、仕上げ、共有のすべての作業をiPad一台で行えるツールセットを導入。Logic Proでは、作曲、ビート作成、録音、編集、ミキシングを想定したiPad向けツールコレクションを搭載する。いずれもインターフェースや操作周りが刷新されている。

iPad向けFinal Cut Proは、新たなタッチインターフェースとジョグホイールによる直感的な操作が可能。指先のタップ操作のみでマグネティックタイムラインやクリップの移動ができ、フレーム単位の正確な編集が素早く行える。

場所を問わずに手軽に編集作業が行える

iPadを活用しての撮影も

Apple Pencilでの操作にも対応し、映像コンテンツの上に直接描画したり文字を書いたりできる。Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioを接続してキーコマンドを活用することも可能だ。

iPad Pro内蔵のカメラやマイクによる撮影・録音に対応し、最大4つの撮影アングルのクリップを自動的に同期し、タップ操作でそれらを切り替えられるマルチカムビデオ編集機能を備える。

最大4つのアングルをまとめて同期するマルチアングル編集機能もサポート

Appleシリコンのパワーと機械学習を活用し、グリーンスクリーンを使うことなしに背景除去や映像調整、録音ノイズの除去ができるFast Cut機能をサポートする。

iOS向け「iMovie」で作成したプロジェクトの読み込みにも対応するほか、iPad版のプロジェクトをMacに書き出すこともできる。動作環境はM1チップ以降を搭載した、iPadOS 16.4以降のiPadに対応する。

iPad向けLogic Proは、タッチ操作によるスワイプや拡大、スクロール操作によってソフトウェア音源の演奏や各種操作ができる。iPad内蔵のマイクを使用した音声や楽器の録音、Apple Pencilを使用したトラックオートメーションの描写、Smart Keyboard FolioおよびMagic Keyboardを接続したキーコマンド操作をサポートする。

楽器演奏など各種操作がタッチ操作で行える

サウンドブラウザを刷新し、使用できる音源パッチやオーディオパッチ、プラグインプリセット、サンプル、ループを全て一箇所に表示する。プロジェクトにロードする前にタップしてサウンドチェックすることもでき、よりスムーズな制作フローを実現する。

刷新されたサウンドプラウザ

100超の音源とエフェクトプラグインを搭載。ビンテージEQ、コンプレッサー、リバーヴなどのエフェクト機能をトラックごとに細かく調整できる。タップ操作でオーディオサンプルを生まれ変わらせる新サンプル操作音源「Sample Alchemy」を内蔵する。

ミキシングもタッチ操作に対応し、一度に複数のフェーダーを移動することやミキサーメーターブリッジによりトラックレベルの概要を素早く確認することができる。

ラウンドトリップ互換をサポートし、プロジェクトをMacとiPad間で移動させることが可能。iOS向けアプリ「GarageBand」との互換性も備える。動作環境はA12 Bionicチップ以降を搭載した、iPadOS 16.4以降のiPadに対応する。

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