ガジェット 公開日 2023/03/01 13:28

iPhone 16は「画面下Face ID」実現でディスプレイ穴が1つになる可能性

パンチホール隠しのDynamic Islandはしばらく残りそう
Gadget Gate
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
来年(2024年)の「iPhone 16 Pro」モデルで画面下Face IDがついに実現し、より広くディスプレイ領域が使えるようになるとのサプライチェーン情報が伝えられている。現在のiPhone 14 Proモデルの画面にはFace ID=顔認証用カメラと自撮りカメラの視界を確保するため2つ穴が開けられているが、そのうち1つが無くなるというわけだ。

iPhone 16 Proモデルで画面下Face IDに移行する見通しは、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏やアップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も一致している。このうちYoung氏は、2026年の「iPhone 18 Pro」モデルで画面下Face IDと画面下自撮りカメラに移行する予定だと付け加えていた。

韓国の電子業界誌The Elecの新たな記事によると、現在の技術水準でも画面下Face IDを支えるTrueDepthカメラにディスプレイを透過して外光を取り入れる(画面に穴を開けず、パネル越しに視覚情報を得る)ことは、さほど難しくはないとの趣旨が述べられている。ただ、自撮りカメラについては解像度が問題のようだ。

iPhone向け有機ELパネルを生産しているサムスングループは、すでに折りたたみスマホのGalaxy Z Foldシリーズで画面下カメラ(UPC)を実現している。UPCは画面下に自撮りカメラモジュールを搭載し、カメラを使わないときは穴が見えにくくなっている(よく見れば分かるが)。

サムスンはUPCを実現するため、自撮りカメラの仕様を400万画素レベルで妥協している。これはUPC領域の一部にディスプレイ表示能力を持たせ、一部に外光を入れるための小さな穴を開けているためだ。しかし、最新ハイエンドスマートフォンの自撮りカメラは1,000万画素を超えることも珍しくはない。

そうした現状を踏まえつつ、The Elecは「現在の(技術改良の)傾向が続けば、アップルは2025年にiPhoneの下位ラインナップ(非Proモデル)にも画面下Face IDを採用し、2026年には上位ラインナップ(Proモデル)にUPCを採用できる」と述べている。

ここ数年のiPhone Proモデルは、いち早く新たなディスプレイ技術を採用する傾向がある。昨年秋のiPhone 14 Pro/Pro Maxではノッチ(画面上部の切り欠き)に代えてDynamic Island(楕円状のスペース。各種通知や簡易操作ボタンが表示)が搭載された一方で、iPhone 14/14 Plusの標準モデルはノッチに留まっている。

iPhone 15世代では、全モデルにDynamic Island搭載が有力視されている。最新ディスプレイ技術は先にProモデルに採用され、標準モデルは1年遅れという流れになりつつあるようだ。

このサイクルに沿えば、iPhone(SEを除く)の全てが全画面デザインになるのは、iPhone 18 Proの翌年である2027年となる。今から見ればあと4年後だが、その頃にはノッチやパンチホール(画面内の穴)はAndroidスマートフォンを含めて過去のものとなっているかもしれない。

Source: The Elec
via: MacRumors

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX