• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2023/01/10 17:16

次期Mac ProはユーザーのRAM増設不可?サイズも現行同様とのウワサ

次期Mac Studioとの棲み分けはどうなる?
Gadget Gate
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
次期Appleシリコン搭載Mac Proについては、上位構成となる「M2 Extreme」版が開発中止になったとの噂が報じられていた。それに続き、「M2 Ultra」版は発売予定であるものの、ユーザーによるRAMの増設ができず、2019年モデルと同じデザインになるとの有力情報が届けられている。

アップルの内部事情に精通するBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号で、次期Mac Proのゆくえに言及している。先日Gurman氏は、M2 Ultra版とM2Extreme版の2種類が開発されていたが、そのうち後者がキャンセルになったと述べたばかりだ。

ここでいうM2 Ultraとは、次期14/16インチMacBook Proへの搭載が噂される「M2 Max」2つを、インターコネクト(ダイ同士をつなぐ高速通信技術)により結合したと予想されるもの。M2 Extremeは、そのM2 Ultraをニコイチにしたものと推測される。

このM2 Extremeは最大48のCPUコア、最大152のGPUコアを備える予定だったものの、製造の複雑さと高コスト、さらにMac Pro自体が最小構成でも1万ドル以上という「極めてニッチな製品」となるため見送られた、とのことだった。

かたやM2 Ultra搭載Mac Proにつき、Gurman氏は「最大24コアのCPU、最大76コアのGPU、少なくとも192GBのRAMを搭載」とした上で、現行のインテル版Mac Proと同じくRAMやストレージを簡単に追加できると述べていた経緯がある。

が、最新のニュースレターでGurman氏は「ユーザーがアップグレード可能なRAMが欠落している」と軌道修正。なぜならM2 UltraのマザーボードにはRAMが直接結合しているからだという。それでもSSDストレージ用スロットは2つあり、グラフィックやメディア、ネットワークカード用スロットも内蔵しているそうだ。

Appleシリコンは初代M1以来、チップ内にRAMとして「ユニファイドメモリ」が内蔵されている。CPUやGPU、NeuralEngine等から直接アクセスでき、外部にRAMを置くよりも高速な動作を実現する仕組みではあるが、反面ユーザーによるRAMの増設・交換などは不可能となっている。

この構造を維持するかぎり、そもそもユーザー自らがRAMをアップグレードできる可能性は低かったはず。しかしGurman氏ほどの事情通だけに、何らかの情報をつかんでいたものの、開発チームが技術的な困難などから断念したという流れかもしれない。

もう1つの重要情報は、新型Mac Proのデザインが2019年モデルと同じになるということだ。現行のインテル版Mac Proはそびえ立つ巨体で知られているが、次期Mac Proはその「半分サイズになる」とは、Gurman氏が長らく主張してきたことである。

が、その次期Mac Proとは「M1 Maxを2個または4個搭載した」との但し書きも付けられていた。Gurman氏はM1チップ版Mac Proは発売を見送られたと述べていたこともあり、半分サイズのケースも同時にキャンセルになった可能性もありそうだ。

しかし、M2 Ultraは次期Mac Studioにも搭載が予想されているチップである。Gurman氏は「マシンの拡張性以上に、なぜ多くのユーザーがより安価で小さいMac Studioではなくそれ(新Mac Pro)を購入するかが不明になっている」とコメントしているが、今後の続報を待ちたいところだ。

Source: Bloomberg
via: 9to5Mac

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple MusicとiCloud+を使ってる? なら「Apple One」にした方がおトク!
2 手の届きやすい価格で迫力満点サウンド!AVIOT「TE-W1」「TE-W1-PNK(ピヤホン8)」を徹底レビュー
3 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
4 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
5 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
6 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
7 カロッツェリア、Apple CarPlay/Android Auto対応のディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」
8 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
9 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
10 LG、360度回転アーム搭載の4Kプロジェクター「CineBeam Q」。超小型でバッテリーも内蔵
5/17 11:27 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX