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JMGOの4KプロジェクターからAdgetのタブレットモニターまで、ライフスタイルに溶け込むスマートデバイスを大提案
PHILE WEBは、日本ビジネス開発の協賛のもと、オーディオ・ビジュアル機器とのインテリアマッチやライフスタイルとの調和をコンセプトとして特別イベント「映画館のある家フェア 2025SPRING」を実施。インテリアコーディネーター/リフォームプランナー/設計者向けのセミナーイベントを、日本ビジネス開発本社にて5月20日に開催した。本稿では、セミナーレポートをお届けする。
“ポストテレビ時代”に存在感が高まるスマートプロジェクター/タブレットモニター
セミナーでは、“ポストテレビ時代のスマートデジタルライフ”と題し、当PHILE WEB編集部スタッフがスマートデジタル機器の基礎知識について紹介。近年、映像コンテンツを視聴するオーディオ・ビジュアル機器の多様化が進んだことで、従来のテレビだけでなく、スマートフォン/タブレット、モニターなどジャンルが拡大し、さらに大画面を楽しめる映像機器においては、「スマートプロジェクター」や「ポータブルプロジェクター」といったアイテムの存在感が高まっていると説明した。
その背景には、スマートプロジェクターやポータブルプロジェクターにAndroid TV、Google TVといったOSが搭載され、映像機器をインターネットにつないでVODサービスやさまざまなアプリを楽しめるようになったことが大きく影響しているという。
また、プロジェクターだけでなく新たに「スマートタブレットモニター」という映像機器ジャンルも登場。タブレットのように持ち運べてタッチパネルで操作ができ、PCモニターのような大きい画面サイズで映像コンテンツを楽しめることが特徴であると説明した。
このようにスマートプロジェクターやポータブルプロジェクター、スマートタブレットモニターといった映像機器ジャンルが、従来のテレビに置き換わるアイテムとして注目を集めており、これらの映像機器ジャンルだからこそ実現できる新たな空間デザインがあるとアピールした。
そして、インターネットに接続できる映像機器は、スマート家電をはじめ、スマートリモコン/スマートプラグ、そして照明機器やカーテン、ライトなどがスマートホーム環境で連携できるため、ホームオートメーションとの親和性が高いことも解説。新しい空間デザインの構築に強く関連すると唱えた。
日本ビジネス開発は多数のスマートデバイスを揃え、スマートタブレットモニターもラインナップ
スマート機能に対応した映像機器を多数ラインナップしていることを強みのひとつとしているのが、日本ビジネス開発である。同社は事業を開始した2017年から多くのスマート機器を取り扱っており、近年ではAdgetのスマートタブレットモニター、JMGOのスマートプロジェクターといったスマート映像アイテム、加えて映像関連機器では次世代スクリーンのBloomsbury.labやVIVID STORM、そのほかにもWALKINGDESK、UNISTELLARといったアイテムを揃えている。
「持っているだけでワクワクするような体験を、一人で過ごす時間、大切な人と過ごす時間に彩りを」与えるアイテムの開発をモットーに、“IRODORI YOUR LIFE”をコンセプトとしたガジェットブランドであるAdget(アジェット)からは、スタンド付きスマートタブレットモニター「Alternative」を紹介。
Alternativeはタブレットの利便性とモニター機能を兼ね備えた32型・4Kディスプレイあり、OSにはAndroid 13を搭載している。スマートフォンのようにタッチ操作が可能で、VODサービスやウェブブラウザ、ビジネス関連、ゲームといったアプリを使用できるのも特徴である。
スマートフォンやPCと連携してワイヤレスでミラーリングが可能で、HDMI端子なども備えるため有線でゲーム機やPCとも接続でき、Bluetooth対応でキーボードやマウス、マイク、ウェブカメラとのワイヤレス接続もカバーする。
128GBのストレージ、最長250分の連続使用が可能なバッテリーを内蔵し、高さ調整が可能でローラー付きで移動がしやすいスタンドも備えている。Alternativeはビジネスシーンから自宅での趣味時間まで幅広い用途に応えてくれるスマートデバイスだとアピールしていた。
国内にいち早くジンバル一体型スマートプロジェクターを投入したJMGOブランドを取り扱う
同社が取り扱うスマート・オーディオ・ビジュアルデバイスの代表格であるJMGOでは、誰でも手軽に高品質な映像を楽しむことができるプロジェクターを開発しており、簡単で手軽な設置を叶えるジンバル一体型プロジェクターをいち早く市場に投入した先駆者的な存在のブランドだ。
多数のプロジェクターをラインナップしており、4Kプロジェクターでは「N1S Ultimate 4K」「N1S Ultra 4K」「N1S Pro 4K」「N1S 4K」、フルHDプロジェクターでは「N1S」「N1S Nano」といった、幅広いユーザー層に向けたジンバル一体型プロジェクターを用意する。そして、ボトル型のコンパクトサイズで角度調整も簡単に行えるプロジェクター「PicoFlix」も備えている。
4Kプロジェクターでは3色レーザー光源を導入し、上下左右で角度調整ができるジンバルスタンドを備えていることで、横向きだけでなく天井への映像投写も可能としている。Google TV OSを採用しているモデルが主軸になっているため、YouTubeやNetflix、Prime VideoなどのVODサービスをプロジェクター1台で楽しめることや、スマホやタブレットの映像を映せるミラーリング機能など、スマート機能も豊富に搭載している。
明るい視聴環境でも鮮やかな映像を出力できる新世代スクリーンにも注目が集まる
プロジェクターの映像を日中でも綺麗に映し出せるスクリーンとしてVIVIDSTORM SCREEN(ビビッドストーム・スクリーン)ブランドの特徴も紹介する。深セン発のスクリーン専門メーカーであり、国内では電動立ち上げ式スクリーンを取り扱っているという。
高輝度レーザーを搭載したプロジェクターとの組み合わせを想定しており、明るい環境でも鮮明に映し出せるよう環境光抵抗素材「TPU熱可塑性ポリウレタン」を採用している。工事不要で、その場に置くだけでスクリーンが使用できる手軽さを備えている。
明るい環境下でも鮮やかな映像再現を可能にするために、天井からの光を遮断しながらプロジェクターからの投写光を視聴者の方向へ効率よく反射できる、特殊な光学ノコギリ構造が導入されていることもトピックだ。また、テレビを置くようなローボードに設置できるので、リビングにも置きやすいという。
日本ビジネス開発は、Bloomsbury.lab(ブルームスベリー・ラボ)のスクリーンも取り扱っている。Bloomsbury.labは、アジアやヨーロッパにて計20か国・13,000か所の映画館にシネマ用スクリーンを供給している信頼度の高いグローバルブランド。
なかでも「Liberty Wide」は、耐外光パネルスクリーンとなっており、さらに2.1chスピーカーを内蔵するモデルだという。明るい部屋でも鮮やかな映像が投写できるよう、環境光抵抗材質の使用、正面と下からの光だけを反射させる「CLRパターン」を採用するなど、高い技術力を導入。
最大の特徴は、画面の中央から音が聴こえるようにする「シンクロナイズド」技術によって、スクリーンに投写されている映像と音の動きを正確に一致させる高音質技術を搭載している点。スクリーンとスピーカーが一体構造であるからこそ成し得る技術である。
ほかに“ホームオフィス”に関連するブランドも取り揃えており、WALKINGDESKからは折りたたみ式デスク付きフィットネスバイク「EBW1B」を始め、ガス圧昇降式を採用することでスムーズな高さ調整が可能な昇降式サイドテーブル「ETD2」、静音設計+80kg耐荷重に加えコストパフォーマンスの高さも特徴の電動式昇降デスク「ETSFI21」といったアイテムを取り揃えている。
リビングでも鮮明な映像を叶えるスマートプロジェクター+スピーカー内蔵スクリーン
今回のセミナーで紹介したスマートアイテム、スマートプロジェクターの実機に触れることができる体験ブースも用意。また、各アイテムの使用シーンをイメージし、リビング/ダイニングやキッチン、ホームオフィスといった、利用シーンにマッチさせた空間提案も行っていた。
リビング/ダイニングをイメージしたシーンでは、JMGOのハイエンド・4KプロジェクターであるN1S Ultimate 4KとBloomsbury.labのスピーカー内臓スクリーンのLiberty Wideを組み合わせて展開。プロジェクターは暗室で観るイメージが強いが、明るい照明下でも色鮮やかでコントラストのハッキリとした映像が映し出せることをデモンストレーションしていた。
また、プロジェクターにGoogle TV OSが搭載されているため、他の機器と繋げることなくプロジェクター1台でVODサービスやさまざまなアプリを楽しめることもアピールする。ほかにもHDMI端子を装備していることから、ゲーム機と接続して大画面でゲームプレイを楽しむシーンを演出。映画やドラマなどを視聴するスタイルだけでなく、遊び方の幅も広がることも紹介していた。
キッチンにプロジェクターを組み込めば大画面でレシピを観ながら料理ができる
本格的なホームシアターやカジュアルなリビングシアターに対応したモデルだけでなく、コンパクトなプロジェクターを取り揃えていることも特徴的なJMGOブランド。N1S 4Kを活用すれば、キッチンなど省スペースな環境においても使用できることを提案する。
例えば、好きなバラエティや情報番組などを見ながら料理をしたり、今までスマートフォンやタブレットでレシピを映していたユーザーは、プロジェクターの大画面映像でレシピを観ながら料理をできたりなど、従来の映像デバイスがプロジェクターに置き換わることでより快適なキッチン環境を構築できると説明する。加えて、アプリで音楽ストリーミングサービスを起動すれば、プロジェクターをスピーカー代わりに使用することも可能だ。
ベッドルームにもスマートプロジェクター、寝る前のリラックス空間を演出する
JMGOブランドのプロジェクターは、ベッドルームでも活躍する。同社の投写画面の角度を自在に調整できるジンバル一体型プロジェクターは、壁だけでなく天井にも映像を投写することができるが、ボトル型ボディのコンパクトプロジェクターであるPicoFlixも投写角度を幅広い範囲で調整できるため、寝る前にすこし映像コンテンツを楽しみたい、そんなユーザーにお薦めだという。
ベッドルームをイメージした体験スペースでは、実際にPicoFlixをベッドサイドに置いて、映像を天井に投写するスタイルで、夜のひと時を楽しめると紹介する。スマートフォンやタブレットのようにディスプレイからの光を直接見るのではなく、壁や天井に反射した光を見るプロジェクターは、眼への負担も軽減できることもメリットだ。
また、もしプロジェクターの電源を付けたまま眠ってしまっても、「スリープタイマー」機能も備えているため、自動で電源オフしてくれるのも安心して使用できるポイント。
ベッドルームでは、N1S NanoとBloomsbury.labの中サイズのスクリーンも展示。JMGOブランドのプロジェクターは自動台形補正/オートフォーカスといった設置性に優れた機能も備えているため、プロジェクターを斜めの位置から投写してもスクリーンに映像をフィットさせることができ、設置場所が限られている空間においても導入しやすいメリットを演出した。
また先述したとおり、スマートフォンやタブレット、そしてテレビのようなディスプレイからの直接光ではなく、反射光を見るプロジェクターのほうが眼への負担を減らすことができるため、寝る前のリラックスタイムにはプロジェクターが適していると解説する。
使わないときは仕舞えるスクリーンでもっとスペースを活かした空間を作れる
VIVIDSTORM SCREENブランドのスクリーンは、立ち上げタイプとなっているため、テレビを置くようなローボードに設置して、映像を見るときだけスクリーンを出し、使わないときはスクリーンをボックス型の筐体に収納するといった使い方ができる。
セミナーでも説明していた通り、プロジェクターからの光を効率的に反射させ、天井など上から光はカットするスクリーンの幕面の構造になっているため、VIVIDSTORM SCREENのスクリーンも明るいリビングに導入しやすいと提案していた。
また短い投写距離でも大画面の映像を出力できる超短焦点プロジェクターと組み合わせれば、スクリーンとプロジェクターの両方をローボードのスペースに置き、テレビ置いた時と同等の設置スペースで両モデルを導入でき、テレビを置いたときでは使用できなかったら壁一面を活用できると明かした。
リビングからホームオフィスまで幅広いシーンで活躍するスマートタブレットモニター
Adgetブランドのスタンド付きスマートタブレットモニター「Alternative」は、手軽に移動することができるため、リビング/ダイニングやキッチン、そしてホームオフィスまで、幅広い環境で導入しやすいスマートデバイスのひとつ。32型のディスプレイサイズは、大型のPCモニターと同等の情報を表示できるため非常に見やすく、タッチパネルで直感的な操作ができることも使用シーンの拡大に繋がっている。


リビング/ダイニングやキッチンでは、スマートフォン/タブレットで表示していたVODサービスやゲームなどを楽しんだり、ホームオフィスではPDFやPowerPointなどの資料や企画書を表示するといった使用が可能だ。縦表示にも対応しているため、スマートフォンからミラーリングして縦型動画を視聴するといった使用にも対応する。
ホームオフィスをイメージしたスペースでは、セミナーでも紹介していたWALKINGDESKブランドの折りたたみ式デスク付きフィットネスバイクのEBW1B、昇降式サイドテーブルのETD2、電動式昇降デスクのETSFI21を併せて展示していた。
インテリアコーディネーター 町田瑞穂ドロテアさんのコメント
「Pico Flix」は、コンパクトでありながらデザイン性にも優れたプロジェクターで、第一印象からとても好感を持ちました。
ショールームでは、寝室をイメージした空間で天井に映像を投影するデモンストレーションが行われており、ベッドに横になりながら映像を手軽に楽しめるという点が非常に魅力的に感じられました。
サイズ感やミニマルなデザインは、寝室や書斎などのプライベート空間にぴったりで、インテリアを邪魔しない点も特長です。
また、スマートフォンの画面を簡単に投影できる手軽さや、角度・画角の調整がしやすい操作性もあり、日常的に使いやすいと感じました。
空間と調和しながら、気軽に映像体験を取り入れられる「Pico Flix」は、ライフスタイルに寄り添った提案にも取り入れやすい、バランスのとれたプロダクトだと思います。

町田瑞穂ドロテアさん
一級建築士/統括デザイナー/ストレスアナリスト
[Profile]
スイス生まれ。武蔵工業大学工学部建築学科卒業。日本の住宅メーカーをはじめ、米国の設計事務所RTKL International ltd.にて勤務。2000年の帰国後より、町田ひろ子アカデミーにて教育・商品企画・インテリアデザインなどに関わる。
イベント参加者のコメント
「スマートタブレットモニターはスタンドにローラーが付いているので、家中どこにでも移動しやすく、リビングやキッチン、ホームオフィスのどの環境でも使いやすい印象だった。またタッチしたときの動作もスマートフォンやタブレットと似ているので、使い方もわかりやすかった。カラーバリエーションやカバーデザインが増えると、導入できるお宅がより増える印象だ」
「JMGOのスマートプロジェクターの画が明るい部屋でもハッキリ見えたことに驚いた。すこしでも照明があると、よく見えなくなると思っていたので、最新モデルならではの魅力を体感できた。また、投写画面がフレキシブルに動かせる点や、サイズもコンパクトなモデルも用意されていて、いろんなシーンに導入しやすそうだった。デザインが似ているものが多かったので、他の形があるともっとユニークに感じられる」
「コンパクトなスクリーンは、家のなかでも持ち運び、ユーザー自身で使用シーンを変えて使いそうだから、台形補正やフォーカス合わせが、プロジェクターを置いたらすぐに起動するのは便利だった。また、自動で障害物を避けて映像を映し出す機能や、壁紙が白以外でも最適な映像にする機能は、細やかな部分にも配慮してくれているという印象だった」
「リモコンで電源を付けるとスクリーンが自動で立ち上がるVIVIDSTORM SCREENのモデルは、造作家具のローボードなどにスクリーンの収納ボックスを隠しておいて、使うときだけまるで家具からスクリーンが上がってくるような設置ができると、さらにスッキリとした空間作りができそう。同時に超短焦点プロジェクターも置くのなら、両方の機器が隠れるようなインテリアが必要だと思う」































