公開日 2025/06/16 12:00

コルグの動画配信システム「Live Extreme」、次世代イマーシブコーデック「Auro-Cx」のライブ配信に対応

今夏リリース予定
編集部 : 伴 修二郎
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コルグは、同社のインターネット動画配信システム「Live Extreme」において、世界で初めて次世代イマーシブ・オーディオ・コーデック「Auro-Cx」の配信に対応することを発表した。

Live Extremeが「Auro-Cx」配信に対応

Live Extremeは、コルグが2020年9月に発表した “業界市場最高音質” を謳う動画配信システム。これまで200公演以上のコンサートやイベントの配信に採用され、2023年以降は「AURO-3D (Auro Codec)」や「Dolby Atmos」、「MPEG-H 3D Audio」によるイマーシブ・オーディオ配信機能も順次追加されていた。

そしてこの度、今夏リリース予定の「Live Extreme」次期バージョン(V1.17)にて、AURO-3Dの次世代コーデック「Auro-Cx」のライブ配信機能、および「Auro-Headphones」によるバイノーラル・エンコーディング機能を搭載する。

Auro-Cxは、最大22.2chにも対応したイマーシブ・オーディオ符号方式で、ハイレゾ・ロスレスから、ニアロスレス、低ビットレート圧縮まで幅広く対応。また、独自のABR (Adaptive Bitrate)技術によって、これらのデータ間をシームレスに繋げて再生することが可能で、ハイレゾ音質と再生安定性を両立させる “インターネット配信に最適なフォーマット” と説明する。

Auro-Headphonesは、AURO-3Dをヘッドホンで体験するために開発されたバイノーラル・エンコーディング技術。Auro-Cx配信はもちろんのこと、通常のFLAC配信でも利用可能で、あらゆる環境でAURO-3Dが体験できるようになるという。

同社は本発表に際して、「Live Extremeに新たにAuro-CxやAuro Headphonesが加わることで、高音質配信やイマーシブ・オーディオ配信の更なる普及が見込まれます」とコメントしている。

あわせて、6月21日〜22日に東京国際フォーラムにて開催される「OTOTEN 2025」のコルグ・ブースでは、Auro-Cxを搭載したライブ配信エンコーダー「Live Extreme Encoder v1.17」のデモを展示予定としている。


■Live ExtremeにおけるAuro-Cxの配信仕様

配信方式:HLS, MPEG-DASH
配信形式:ライブ配信、疑似ライブ配信(収録済みコンテンツのライブ配信)、オンデマンド配信

〈動画〉
コーデック:H.264 (High Profile), H.265 (Main Profile, Main 10 Profile)
解像度:最大4K UHD (3840 x 2160, 60fps)
HDRフォーマット:HDR10, HLG
ビットレート:最大65Mbps(4段階のAdaptive Bitrate配信に対応)

〈音声〉
コーデック:Auro-Cx
サンプルレート:44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz
圧縮タイプ:Lossless, Transparent, Lossy(7段階のAdaptive Bitrate配信に対応)
チャンネル・ベース:2ch, 5.1ch, 7.1ch, Auro 9.1, Auro 10.1, Auro 11.1, Auro 13.1, 9.1.6ch, 22.2ch

■Live ExtremeにおけるAuro-Headphones仕様

サンプルレート:44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz
チャンネル・レイアウト:2ch, 5.1ch, 7.1ch, Auro 9.1, Auro 10.1, Auro 11.1, Auro 13.1, 9.1.6ch, 22.2ch
ルーム・プリセット:Home Cinema, Lounge, Movie Theater, Concert Hall

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