公開日 2015/07/11 23:52

【ポタ研】アコースティックエフェクトの"日本製”イヤホン/SILTECH製「K812」用リケーブル

パイオニア「SE-MASTER1」コラボケーブルも
編集部:小澤 麻実
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フジヤエービック主催のポータブルオーディオイベント「ポタ研2015夏」が7月11日、中野サンプラザで開催された。本稿ではアコースティックエフェクト、パイオニア、ハーマンなど11階の注目ブースについてお伝えしよう。

アコースティックエフェクト

アコースティックエフェクトは、6月に発売した新イヤホンや、参考出展となるポータブルヘッドホンアンプ、シュア掛け対応リケーブルなどを揃えていた。

今年2月に設立したばかりの同社。店舗販売は行っておらず直販サイトのみの展開でありながら、今年5月のヘッドホン祭に出展したところ「音が良い」と大反響だったとのことで、今回も多くの来場者が試聴に訪れていた。

ラインナップは「YSM-04/RS」など4機種。写真上にある鋳物のケースに入れられて納品される

ラインナップは「YSM-01」(税抜34,000円)、「YSM-02/S」(税抜46,000円)、「YSM-03/R」(税抜44,000円)、「YSM-04/RS」(税抜56,000円)の4モデル。01と03は銅採用ボイスコイルを、02と04は純銀採用ボイスコイルを使ったBAドライバーを搭載。02と04はリケーブル対応となっている。

YSM-04/RS

アコースティックエフェクトの特徴は3つ。ひとつはドライバーユニットからプラグ、付属品やパッケージに至るまで全て日本製であること。もうひとつは可聴帯域外の90,000Hzまで考慮した音響設計を施していること。そして最後に、各製品ごとに周波数測定をおこない、そのグラフを同梱して納品してくれること。直販のみだからできるきめ細かい対応となっている。なお各製品は有償でレンタルし試聴することも可能だ。

各製品ごとの周波数測定グラフも同梱してくれる

深澤直人が手掛ける、和紙を使ったプロダクトブランド「SIWA」とコラボしたキャリングポーチも付属する

参考出展のポータブルヘッドホンアンプは192kHz/24bit DACを搭載。バランス駆動にも対応する。発売は年内〜年明けを見込んでいるということだ。

参考出展されていたバランス駆動対応ポタアン

筒型イヤホンもシュア掛けできるリケーブルも参考出展されていた


オンキヨー&パイオニアイノベーションズ

パイオニアブランドの“超弩級”ヘッドホン「SE-MASTER1」(関連記事)を出展。他社製ヘッドホンアンプや、特別コラボケーブルなどを用意し比較試聴を行えるようにしていた。

パイオニアの“超弩級”ヘッドホン「SE-MASTER1」には試聴を求める来場者が多く足を運んでいた

用意されていたのは、ヘッドホンアンプがパイオニア「U-05」とOPPO「HA-1」。ケーブルはORBとコラボした4ピンタイプ、そしてTEACとコラボした3ピンタイプのバランス接続ケーブルが用意されていた。コラボケーブルは現状発売は未定だが、ゆくゆくは検討していきたいとのことだ。

パイオニア「U-05」と、TEACとコラボしたケーブル

OPPO「HA-1」と、ORBとコラボしたケーブル


ハーマンインターナショナル

ハーマンインターナショナルは、「K812」「K712」用のリケーブルを参考出展していた。

ハーマンのブース

こちらは同社が取り扱うオランダのケーブルブランド・SILTECH製で、7月末〜8月末の発売予定。型番は「DC-6.3M-LEMO-2M」となる。価格は未定だが、税抜14〜15万円程度になるのではとのこと。デフォルトは2mだが、有料で1mごとの長さ追加も可能。プラグのカスタムも受け付けるという。導体にはSILTECHブランドの冶金技術により生み出されたシルバー=ゴールド導体を使用しているとのことだ。

SILTECH製のK812/K712用リケーブルが登場


ORB

ORBは、ブース内で職人がオーダーケーブルの受注・製作を行うユニークな試みを実施。これはユーザーの好みをヒアリングして線材やネット、プラグなどをカスタムして作ってくれるというもの。希望が多いのはパイオニアU-05用のXLRケーブルや、AK240用の2.5mmバランスケーブルだという。会場で作りきれなかったぶんも、納期1週間ほどで製作してくれるとのことだった。

同社のマイスタークラフトマン・高本氏によるケーブル製作実演受注会が行われた

また、様々な仕様のケーブルを用意し、ユーザーが聴き比べて人気モデルを選出する「ケーブル総選挙」も実施。大阪や高松のイベントでも行ったもので、今回のポタ研で最終結果が発表に。1位のモデルは製品化を予定しているという。

来場者が聴き比べて人気モデルを決める「ケーブル総選挙」も開催された

そのほか、野村ケンジ氏によるポータブルオーディオ相談室も行われていた。

Just ear

ソニーのヘッドホン設計を手掛ける“耳型職人”松尾伴大氏によるオーダーメイドヘッドホンブランド「Just ear」(関連ニュース)は相変わらずの人気と注目ぶり。試聴を求める人たちが列を成していた。

Just earのブース

ユーザーに直接ヒアリングして音質もカスタムする「XJE-MH1」

次ページ「AR-M2」の手帳型ケース参考出展/ベンチャークラフトは"ジャズにマッチした”ポタアン

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX