公開日 2024/10/08 23:00

【ミニレビュー有】ADAM Audio、ブランド最小サイズのアクティブスピーカー「D3V」。税込4.3万円

ADAM独自のハイルドライバー式トゥイーター搭載
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニック・エージェンシーは、同社が取り扱うドイツADAM Audioより、ブランド最小サイズのアクティブスピーカー「D3V」を、10月25日(金)に発売する。価格はオープンだが、市場想定価格は税込43,000円前後。ブラックとホワイトの2色を展開する。

ADAM Audio「D3V」(ブラック仕上げ、専用スタンドを装備した状態)

ADAM Audio「D3V」(ホワイト仕上げ)

ユニット構成は、ADAM Audioが得意とするハイルドライバー方式の1.5インチD-ARTトゥイーターと、3.5インチのアルミウーファーを搭載。側面には45Hzまでの低域再生を実現するパッシブラジエーターを装備している。クロスオーバー周波数は4kHzに設定されている。

両側面にパッシブラジエーターを装備する

アンプは低域・高域それぞれに搭載されており、低域は80W、高域は40Wの出力を実現。左chに入力端子等がまとめられており、右chとはアナログケーブルで接続する(ただし左右chの入れ替えも可能)。

USB-Cの入力端子を搭載しており、PC等からオーディオインターフェース無しでそのまま出力可能。またアナログ入力としてはバランス・TRS入力も搭載。フロントにはヘッドホンジャックと、多機能ボリュームノブを装備する。なお、Bluetooth等のワイヤレス入力は搭載しない。

D3Vの背面端子。USB-CとバランスTRS入力を搭載

スピーカーの背面にはDSPによる補正スイッチを搭載しており、設置場所によって音質を追い込むこともできる。デスクトップ設置用のスタンドが付属するほか、底面には3/8インチネジ穴があり、汎用のマイクスタンドにも取り付けが可能。

USBケーブル1本でPCと接続可能で、DTMなどにも活用できる

■「D3V」ミニレビュー

ソニック・エージェンシーのオフィスにて、「D3V」の音を先行して体験させてもらった。MacのTIDALアプリから、そのままUSBケーブルで出力して「D3V」に入力するというシンプルなオーディオシステムだ。

ソニックエージェンシーのオフィスで「D3V」の音質を体験!

「D3V」は、デスクトップオーディオのサイズ感からはちょっと想像できないほどの、豊かな広がりと低域の量感を聴かせてくれる。解像感がよくそれぞれの楽器の表現がしっかり見えてくる一方で、ハーモニーの溶け合いも美しい。中域の密度感も魅力で、ビリー・アイリッシュの「What Was I Made For?」では、まるで小さなビリーが目の前にいるかのような再現性に驚く。

左右スピーカー間は40cm程度とそこまで広い訳ではないが、その広さを超えてさらに外側までステージが広がるような印象も与えてくれる。

一方でかなり近寄ったニアフィールド的な使い方では、細部のディテールが良く見えてくるので、音楽制作やYouTubeなどの動画制作などにも活用できそうだ。

ボリュームノブのプッシュでミュートや入力切り替え、左右の入れ替えなどが可能

背面のディップスイッチで、スピーカーの設置位置に合わせて微調整が可能

オフィスにはADAM Audioのフラグシップラインである「S5H」も置かれていたので、こちらの音も聴かせてもらった。こちらは10インチウーファー×2本にハイルドライバー方式のS-ARTトゥイーター、4インチドームという構成。

ADAM Audioのフラグシップスピーカー「S5H」

さすがに低域の安定感や解像感などには「S5H」に大きな分があるが、それでも「D3V」と「S5H」が同じアイデンティティを持って音質設計を行っていることは強く感じられた。モニタースピーカーではあるが決してそっけない感じはなく、密度感の高さや色彩の濃さなどには、ADAM Audioならではの音作りの巧みさを感じさせてくれた。

「D3V」のサイズは200H×115W×150Dmm(スタンド使用時は高さ240Hmm)、製品質量は左chが1.85kg、右chが1.73kg。周波数特性は45Hz-23.2kHz(-6dB時)となる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX