公開日 2024/07/13 10:00

モニターオーディオ、80年代からインスピレーションを得たブックシェルフ型スピーカー「STUDIO89」

専用スタンドも同時発売
編集部 : 伴 修二郎
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ナスペックは、同社が取り扱うMonitor Audio(モニターオーディオ)よりブックシェルフ型スピーカー「STUDIO89 BK」および専用スタンド「STUDIO89 Stand BK」を、7月16日(火)より発売する。価格はスピーカーが385,000円、スタンドが121,000円(表記いずれも税込)。

「STUDIO89」

「STUDIO89」は、今日のデジタル時代の礎を築いたとする1980年代からインスピレーションを得て開発されたブックシェルフ型スピーカー。2ウェイ・バスレフ型のスピーカーシステムで、ドライバーユニットはトゥイーター「MPD(Micro Pleated Diaphragm) III 高周波トランスデューサー」×1基、低域・中域を担う108mm径のドライバー「RDT III」×2基を搭載する。

RDT IIIは、直径85mmの大型マグネット構造を備えるモーターシステムによって駆動。これによりコーンの動きを精密にコントロールし、純粋なパフォーマンスを提供するとのこと。また、25mmのオーバーハング・ボイスコイルと4.5mmのリニア・コーン・エクスカーションを備えることで、部屋全体に広がる大きなサウンドステージを生み出すという。

背面部

MPDIII 高周波トランスデューサーでは、高度な音響工学と設計によって高速かつ正確に動作するとアピール。軽量でプリーツ加工された構造によって、広範囲のリニアな高周波音をリスニングエリアに生み出すと説明しており、これにより囁き声から叫び声に至るまで、細部までアーティストの意図通りにHi-Fiサウンドを再現するという。

また、MPD III高周波トランスデューサーをRDT III 2基の間に配置した3次クロスオーバー仕様により、各ドライバーユニットの周波数特性を左右対称にして音の拡散をコントロールするとしている。

MPD III高周波トランスデューサーを108mmのバス・ミッドドライバー2つの間に配置

クロスオーバーは、長時間のリスニングとパーツ選定を経て、最高品質の特注ポリプロピレンおよびポリエステルコンデンサ、空芯インダクタと低損失ラミネート・鉄心インダクタのみを使用する。精密に構成されたクロスオーバーが最大限の信号伝達と歪みの低減を実現し、最適な音質を提供すると謳っている。

ドライバーとトランスデューサーは、本体前面に備えるアルミニウム製のバッフルに収納した。加えて、ドライバーユニットの面の間に密度の高いフォームサスペンションの層を配置することで、バッフルとドライバーの両方においてキャビット本体との物理的な相互作用を抑制したとする。

キャビネットには、非常に強固で剛性の高い構造を採用。厚さ18mmのフロントバッフルと剛性の高い15mmの側壁を備え、精密に計算され配置された内壁によって高い強度を確保。この巧みな配置により、気流はキャビネットの上部と下部を通って高速HiVe IIスロット・ポートを通過するため、乱流やエアノイズを減少させるとのこと。

外装デザインは、オリジナルモデル「Studio 15」をオマージュ。深みのあるハイグロス・ブラック塗装仕上げに、ゴールドカラーのドライバーユニットを特徴としている。そのほか、特注の専用フロアスタンドとの組み合わせを想定して設計されており、スタンドは押出しアルミニウムのセンターポールに鉱物を充填したことで、音響性能を向上させるとしている。

深みのあるハイグロス・ブラック塗装仕上げ

専用スタンド「STUDIO89 Stand BK」

再生周波数特性は自由音場時が53Hz - 60kHz(-6dB)、室内時が48Hz - 60kHz(-6dB)。クロスオーバー周波数は2400Hz、能率は86dB、インピーダンスは6Ω。外形寸法(スパイク含む)は296W×626H×325Dmm、質量は7.6kg(1台)。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX