公開日 2009/04/14 12:02

【特別インタビュー】DTS本国の担当者に訊くサラウンドの未来 − カギを握るのは放送とゲーム

DTSデモディスクの進捗も言及
Phile-web編集部
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昨年末、放送関連のサラウンド技術を得意分野とするNeural Audioが米DTS傘下に入ったことが発表された。発表後の年明けに開催されたCES2009では放送分野での取り組みを強化する展望が表明されたが、具体的な今後の展開は示されていなかった。そんな矢先、DTSの本社からマーケティングマネージャーのMichael Galardi氏とNeural Audioのチーフ・エグゼティブ・オフィサーGeir Skaaden氏が来日することとなった。DTSの今後の展開について両氏に伺った。


CESでNeural AaudioがDTS傘下に入ったことがアナウンスされた
− ではまずはじめに、お二人の仕事内容をご紹介いただけますか。

Galardi氏:私はマーケティング・マネージャーという肩書きで、ホームシアター、BD/DVDプレーヤー、カーオーディオ、ブロードキャスティング、ゲームといった製品のプロモーションを担当しています。またDTSデモディスクの制作も私が担当しています。

− DTSに入社する前はヴァージン・レコードに勤められていたと伺っていますが、そちらではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

Galardi氏:DTSには07年10月に入社しましたが、それ以前はヴァージン・レコードでアーティストのマネージメントからソフトのマーケティング、プロモーションまでトータルにプロデュースするような仕事をしていました。レニー・クラビッツ、ジャネット・ジャクソンといった多くのアーティストのプロジェクトに関わっています。またヴァージン・レコードの前にはBELKINでコンシューマ向け製品のプロデュースを担当していましたので、ハードとコンテンツ双方で経験があります。


DTS,Inc. Marketing Manager,AV Michael Galardi氏

neural audio CHIEF EXECUTIVE OFFICER Geir Skaaden氏
− Skaadenさんの経歴を教えていただけますか。

Skaaden氏:私は以前、日本大使館に赴任しており在日経験があります。その後シアトルでコンピューター関連の企業に勤めた後、01年にNeural Aaudioを立ち上げました。Neural Audioは放送用マルチチャンネルのエンコード、デコード技術を保有する会社で、衛星ラジオ放送のXM RadioやHD Radioで使用されるなど高い技術力を持っています。

− Neural Audioは昨年末にDTS,Inc.傘下に入りましたが、今後その技術力はどのようにDTSで活かされていくのでしょうか。

Skaaden氏:Neural AudioとDTSのマーケティング、技術力を集結させ、放送分野をはじめとするビジネスの拡大を目指します。またNeural Audioのもうひとつの強みとして、MP3やWMAなどの圧縮音源をマルチチャンネルで再生する高い技術とノウハウを保有していることが挙げられます。この技術を、DTSを通してビジネスとして成立させることを期待しています。

■気になる09年版DTSデモディスクの進捗状況を訊く

− さて、International CESでは毎年注目が集まるDTSのデモですが、今年はデモディスク配布が行われなかったにも関わらずデモには大行列ができていて盛況の様子でした。デモで使用したコンテンツの選定基準というものはあるのでしょうか。


CES2009のデモブース
Galardi氏:ビジュアルだけでなく、オーディオソースにおいてもDTSの技術の高さをアピールできるような良いコンテンツを集めることに注力しました。

− オーディオビジュアルに関心を持つPhile-web読者が知りたがっているのがやはりDTSデモディスクのことなのですが、今年のデモディスクはどのような内容になる予定ですか。

Galardi氏:デモディスクはDTS-HD Master Auido 7.1chがメインになります。またオーディオソースにも力を入れていてDTS 96/24やDTS-HD Master Auidoの技術を伝えられるようなコンテンツを集めています。

− 制作の進捗状況はいかがでしょう。

Galardi氏:現在はコンテンツを選び、著作権の許諾を得る作業を行っているのですが、これが大変な作業なのです。夏までにはなんとか完成させたいと考えています。

次ページ7.1ch普及のカギを握るのはゲーム − 開発期間4年を経て新ゲームソフトを発売

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