HOME > レビュー > 照明コントロールでシアター&テレワークをワンタッチ切り替え! 優雅な演出に胸躍る書斎

【AV Kansai/専用室シアター】4K/120型&5.1.2chを動線の妨げにならず実現

照明コントロールでシアター&テレワークをワンタッチ切り替え! 優雅な演出に胸躍る書斎

公開日 2025/07/23 06:30 編集部:塚田真由子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
AV Kansaiが手がけた大阪府M邸のホームシアター

ワークスペースと兼用で簡易的な防音仕様に

テレワークの普及により、改めて見直されているのが、個の時間を過ごす場所の大切さ。ここでご紹介するMさんもまた、在宅ワークを行うために書斎をつくったというが、そのなかにはホームシアターやバーカウンターなど、長い在宅時間を快適に過ごせるような工夫が満載だ。

「家づくりの計画が進んでいる時、趣味で演奏しているサックスの練習用に軽い防音対策を施した部屋をつくることにしたんです。ちょうどホームシアターもつくりたいと思っていたので、同じ部屋につくることにしました」とMさん。

ホームシアターのインストールを手がけたのは、AV Kansaiの岩元秀明氏。在宅ワークを行う書斎も兼ねているため、動線の邪魔にならないようにオーディオビジュアル機器を露出させないことがコンセプトだったという。

約10畳の細長い書斎に設けられたホームシアター。ワークスペースの奥の窓の前に120型スクリーンが下がっており、在宅ワークの息抜きに映画鑑賞を楽しめるようになっている

スクリーンを上げると、シックな色味のバーチカルブラインドが現れる。窓にはシャッターもあるため、遮光対策もバッチリ。部屋の左側にはTVS REGZAの55型有機ELテレビ「55X8900K」が壁掛けされている
Placeholder Image
Placeholder Image
Mさんはアルトサックスの演奏を楽しめるように、ハウスメーカーの三井ホームに依頼し、簡易的な防音仕様を施したという。内窓を使った二重サッシにし、窓の遮音性能を高めている

機器選定とレイアウトの工夫で動線を確保

そのテーマどおり、機器の収納はまさに完璧。スクリーンはなるべく大画面がほしいというMさんの要望に応え、120型を実現。5.1.2chのスピーカーは埋め込みタイプ。サブウーファーはキャビネットに、AVアンプなどの機器類は別室に収めているため、動線を妨げることが一切ない。もちろん配線はすべて隠している。

視聴位置後方のようす。細長い空間で、なおかつ長方形ではない独特の形状ながら、スピーカーなどを設置している

フロントおよびセンタースピーカーは埋め込みタイプで、Monitor Audio「C265」を採用。岩元氏は施工の途中で内装を確認し、天井のトーンに合うようにスピーカーのグリルを黒に塗装した

サブウーファーはKEF「Kube 10 Subwoofer」。スクリーン脇のラックに収まるように、サブウーファーを分解してキャビネットをつくり直している

プロジェクターは、DLP方式を採用するJVCの4K/HDR対応モデル「LX-NZ3」を天吊り設置している

AVアンプやUltra HDブルーレイプレーヤーなどは、視聴位置後方にある収納部屋に収めている。IRレシーバーを使って、リモコンから送信される赤外線の信号を直接信号の届かない場所へも中継しているので、機器がバックヤードにあっても、操作には問題なし

多彩なソリューションで豊かな暮らしを実現

なかでも、Mさんが感動したのは照明とコントローラーだ。iPadの「プロジェクターで視聴する」をタッチすると、ホームシアターの機器が動作をはじめるのだが、照明がふんわりと暗くなっていく様子に、Mさんは「まるで映画館みたい」と驚いたという。

ユニークなのはそればかりではない。在宅勤務、ホームシアター、休憩など、全部で6つの照明シーンをプログラミングし、ワンタッチで呼び出せるようにしている。

「映画を観ていて休憩したいと思ったら、休憩用の照明シーンを呼び出すと、バーカウンターのあかりが灯り、ドリンクをつくれるようになっているんです。岩元さんの『かゆいところに手が届く』提案に感動しました」とMさん。

感動体験を高めるため、岩元氏は照明プランニングにも携わった。写真は休憩用の照明シーン。左側のバーカウンターがほのかに明るくなり、ドリンクをつくれるようになっている

テレビを楽しむ際の照明シーン

在宅勤務用の照明シーン。部屋全体が明るくなり、デスクの上の照明の色味が青みを帯びた白色になった
Placeholder Image
調光装置にはパナソニック「リビングライコン」を採用し、照明のシーンを簡単に切り替えられるようにしている
Placeholder Image
ホームシアターの機器や照明はグラモ「iRemocon Wi-Fi」を使って操作。iPadによるタッチ操作で一括操作することも可能だ

さらに岩元氏は、暮らしを豊かにする提案も盛り込んだ。リビングにあるAVアンプを使って、キッチンとダイニングへの音楽配信を実現しているのだ。当初は家電量販店でAV機器を購入しようと思っていたというMさんも、インストーラーならではの提案力の高さに、「プロに頼んでよかった」と満足しているという。

機器を設置するだけでなく、感動体験を追求するために、微に入り細を穿つ提案をする。インストーラーのきめ細やかな心配りとテクニックに驚かされた取材だった。

リビングにはTVS REGZAの77型有機ELテレビ「77X9400」によるテレビシアターも楽しめるようにしている

画像のダイニングのほか、キッチンにもBGM用スピーカーを配置。心地よい音楽を気軽に楽しめる

『スター・ウォーズ』シリーズのファンだというMさん。まるで映画館のような音響と映像、照明に大満足だと語ってくれた

(撮影:大野 博)

 

M邸ホームシアター概要

HOME THEATER DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約10畳 ●画面サイズ:120型+55型 ●サラウンド:5.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、照明プランニング、かんたん操作 ほか

SYSTEM LIST ●プロジェクター:JVC LX-NZ3 ●スクリーン:オーエス 120型 ●有機ELテレビ:TVS REGZA 55X8900K ●AVアンプ:デノン AVR-X4700H ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:ソニー UBP-X800M2 ●フロントスピーカー:Monitor Audio C265 ●センタースピーカー:Monitor Audio C265 ●リアスピーカー:Monitor Audio C265 ●トップミドルスピーカー:Monitor Audio C265 ●サブウーファー:KEF Kube 10 Subwoofer ●学習リモコン:グラモ iRemocon Wi-Fi ●調光装置:パナソニック リビングライコン

[INSTALL SHOP/INSTALLER]

Placeholder Image

AV Kansai 大阪・堺店

場所:大阪府堺市堺区車之町西3-1-1
TEL:072-228-7771
営業時間:10時00分 – 20時00分
定休日:水曜日
ホームシアターの視聴室:あり

インストールを担当した岩元秀明氏

 

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク