ルームインルームの防音仕様で観たい時に気兼ねなく! 大迫力のプライベート8Kシアター
調音は吸音効果がメイン。床は音を吸収しやすいカーペットとし、色も光の反射を防ぐダークカラーを選んだ。また、フロントスピーカーをL字型に囲うように、同様の素材を壁布として採用。フロントスピーカーの後ろに吸音の効果があるものを配置することで、特に一次反射音に作用して、驚くほどクリアな音で再生できるという。
さらに、カーテンレールは窓枠に合わせるのではなく、同じようにフロントスピーカーをL字型に囲うよう、コの字型にしつらえた。厚手の遮光カーテンが、上述の吸音効果をより高める設計となっている。
思わず舌を巻くのが、上述の音に関する効果は副次的なものであり、遮光カーテンはあくまでスクリーンへの迷光を防ぎ、画質へ寄与するために伸長されているという点。片側に引く仕様となっており、外光の影響も最小限に抑えている。映像音響ともにクオリティを高めるための作り込みに余念がない。
自分好みの特等席でいつでも映画を満喫できる
オーナーである高橋さんが自宅に映画館をつくるきっかけとなったのは、映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』のDolby Atmos版を映画館で観賞したこと。大画面と立体音響による没入感にノックアウトされ、「映画館でアニメを観る」体験そのものに対する考えが変わった。
これまでアニメはテレビで十分と考えていたが、「手元のソフトが映画館なみのクオリティで観賞できたらどんなに楽しいか、この環境を自宅でも再現したい」と熱望するようになり、4Kテレビとサウンドバー、サラウンドヘッドホンなども試してみたのだという。しかし、視聴ジャンル問わず年200回ほど映画館に通うまでになっていた高橋さんは、物足りなさを感じていた。
そんな経緯があり、映画館のような映像と音響で、観たい作品をいつでも観られる自宅の映画館を思い描いていた高橋さん。巡ってきた機会を逃さず、シアタールームの導入は最初から決めていた。アバックの豊富な実例を見て「これならやりたいことが叶えられるかも」と考え、建築の設計と同時にシアタールームの設計も開始したのである。
「完成して以来、毎日のように使っています。シアタールームで過ごす時間が一番長いかも」と明るく笑って教えてくれた高橋さん。当初は実写とアニメの2本立てをローテーションにしていたが、現在はシアタールームに入ってから気分で「今日は何にしようかな」と考える時間も楽しいという。
気に入った作品は繰り返し見ることが多いというだけでなく「音の密度が濃いように感じる」とのことから、好きな作品はソフトで観ているという。「ジャンル問わずセリフに迫力があり、訴えかけてくるような圧が生まれるような気がします」(高橋さん)というから、その充実ぶりが窺い知れるというものだ。VODサービスも併用しつつ、シアタールームを自由に使いこなしている。
収集したソフトは造作のラックへディスプレイ。壁に差しこんだ金具で棚板をとめる構造で、高さや幅は自由に変えられるほか、増築も可能だ。そのほかにも、天井の間接照明はドルビーシネマをイメージして、ブルーのライン照明をしつらえた。映画館級の没入感で映画を視聴できる環境に、オーナーの遊び心がたっぷり詰まった夢の専用室だ。
(撮影:水谷綾子)
高橋邸ホームシアター概要
HOME THEATER DATA ●住宅形態:マンション/新築 ●ホームシアターの広さ:約12畳 ●画面サイズ:120型 ●サウンド:7.2.6ch ●インストール内容:防音設計/施工、システムプランニング、機器設置ほか
SYSTEM LIST ●プロジェクター:ビクター DLA-V800R ●スクリーン:キクチ LCE-120HDDMG2 ●UHD BDレコーダー:パナソニック DMR-ZR1 ●AVアンプ:デノン AVC-A10H ●フロントスピーカー:Bowers & Wilkins 703 S3 ●センタースピーカー:Bowers & Wilkins HTM72 S3 ●サラウンドスピーカー:Bowers & Wilkins 706 S3 ●サラウンドバックスピーカー:Bowers & Wilkins 706 S3 ●トップフロントスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●トップミドルスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●トップリアスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●サブウーファー:イクリプス TD316SWMK2
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アバック新宿
東京都新宿区西新宿7-5-9ファーストリアルタワー新宿3F
TEL:03-5937-3150
営業時間:11時00分 – 19時00分(予約推奨)
定休日:水曜日(※年末年始除く)
ホームシアターの視聴室:あり
