大画面で楽しむロックフェス！冷えたビール＆焼きたてピザと「#おうちでフジロック」超満喫！

「中学生のときにこんな配信があれば…」

筑井　コロナ禍でライヴ配信が盛り上がって、ユーザー側の視聴環境が整ってきたこともあって、こういう大型案件も実現できるようになったんでしょうね。技術の進歩はありがたい。

御法川　正直、これをパッケージソフトで出してもそれほど売れないとは思います。その意味では、やっぱりライブ配信が正しい。

筑井　アーカイブ配信がないというのも、ライヴで見ようという気持ちを盛り上げてくれますよね。

御法川　見るならリアルタイムで、みんなで集まって楽しみましょうという提案かな。今日は僕らもこうやって、ベランダでビールを飲んで、ピザを食べながら疑似フェス体験をしているわけで、そういうことをやってみようという気分にしてくれる貴重な機会ですね。

出水　太陽の光を浴びながら、音楽を楽しもうという気分になるよね。

御法川　それが3日間、合計で36時間ぐらいやっているわけでしょう。フェス好き、音楽好きな人には、ぜひ一度体験してほしいコンテンツです！

出水　今回の配信を見ている人は、スマホ・タブレットとイヤホンという環境が一番多いと思うんだけど、せっかくこれだけの画質・音質で配信してくれているんだから、もうちょっと大きな画面とスピーカーで体験して欲しいな。

筑井　例えば中学や高校生でフェス会場に行くのは親が許してくれないとか、子育て中とかで家から長く離れられない人にも、配信で会場を追体験できるんだから、きっと喜ばれますよ。

御法川　親子で配信を楽しんでくれるといいなぁ。一緒にフジロックを見たら、案外共通の推しが見つかったりしてね。家族で楽しめるコンテンツは本当に貴重ですよ。

筑井　本当に、私が中学生の時にこれがあったら嬉しかったよなぁ。

出水　僕もロック好きの姪っ子とオーディオの話はしたことがなかったけど、今回フジロックをホームシアターで見るからお勧めを教えろってLINEしたら、“最高の企画やん。これを見るべきだよ！”と返事が来た。しかも速攻で（笑）。

筑井　じゃあこの企画も、刺さる人にはちゃんと刺さるんだ。編集部としても安心です。よかった。

御法川　あとね、RED HOT CHILLI PIPERSのステージの最後で、みんなでジャンプしようって言ってたけど、110インチだとつられてジャンプしたくなった（笑）。これはスマホの画面じゃやらないし、テレビでもきついと思う。

出水　確かにこれくらい臨場感があると、アーティストと同じ動きがしたくなるね。

御法川　ライヴ中継だからっていうのもあるでしょうね。同じ時間を共有しているということが案外大事なんじゃないかな。あと、ステージとは別に、意図的に客席を映し出す演出が多かったので、これも擬似ライブの一体感を盛り上げる工夫になっていたのではないかと。

出水　画も音も不満のないクオリティが確保されているから、再生環境を整えてあげれば、かなりの没入感が出せる。こうやって楽しんだ方が絶対お得です。

筑井　最近流行りの小型プロジェクターで、壁に投写するところから始めてもいいかもしれないですね。

出水　電気店でフジロックの配信を3日間ずっと上映していたら、ちょっと見に行ってみようかなと考える人もいるんじゃない？　そこからホームシアターに興味を持ってくれると、なおいい。

筑井　それ、いいアイデアですね。来年どこかのお店と共同で企画しようかな。

御法川　その時は明るいプロジェクターで、フェス会場と同じ気分で楽しめるようにして欲しい。夜になったら、部屋も暗くすればもっと没入感が出るはずだし。

出水　まずはフェスの疑似体験を楽しんでもらって、これは面白いと思ったら、そこからオーディオビジュアルにハマってもらいたい。

御法川　この配信が無料なんだから（注：Amazonアカウントの登録は必要）、ホントにびっくりですよ。アマゾンも「#おうちでフジロック」を提唱しているんだから、楽しまないと勿体ない。

出水　フジロックに限らず、今後は様々なライブが配信されるようになるはずです。近いところではサマソニも配信されるし、ぜひ多くの人にそれらをホームシアターで体験して欲しいと思います。

筑井　ジェイク・シマブクロのウクレレが細かいテクまでしっかり聴こえたのもすごく良かった。歓声との一体感も自然だし、ホント、今日はすごく楽しかった！ファイルウェブとしても、この楽しみをもっともっと広めていきたいです。

出水　さて、そろそろRADWINPSのステージが始まるし、その後も羊文学やVAMPIRE WEEKENDも控えてますよ。

筑井　羊文学のふたりもカワイイよね〜。最近若い女子が頑張っていると、無条件に応援したくなる。今日の配信、最後まで見せてください！

出水　OK、もうひと盛り上がりしましょう！

●「FUJI ROCK FESTIVAL ’25」の視聴機器

・プレーヤー：アマゾン「Fire TV Cube」
・プロジェクター：ビクター「DLA-V900R」
・スクリーン：スチュワート「Reflections 3D」（110インチ/16:9）
・AVアンプ：ヤマハ「CX-A5200」
・パワーアンプ：リン「KLIMAX CHAKRA TWIN」他
・スピーカーシステム：リン「AKURATE 242SE」「ATC SCM20」他
・サブウーファー：リン「SIZMIK12」

●御法川裕三 プロフィール

オーディオ・ビジュアル/ITライター。1967年埼玉県生まれ。大学卒業ののち、日本での放送局勤務を経て独立。オーディオ・ビジュアル雑誌や音楽雑誌、または「マックピープル」「月刊アスキー」やASCII.jpなどにも寄稿。2004年より家族を伴いイタリア・フィレンツェに移住。欧州全土を含めた情報発信を主に、幅広い活動を行っている。主な近著に「ブラック・サバス　ファイナル・パラノイド」「ジャーニー果てしなき挑戦の行方」「スモール・フェイセス／フェイセズ／ハンブル・パイ英国ロック本道の連鎖」（シンコーミュージック刊）などがある。