大画面で楽しむロックフェス!冷えたビール&焼きたてピザと「#おうちでフジロック」超満喫!
今年も、「FUJI ROCK FESTIVAL ’25」が7月25日〜27日に開催された。1997年夏から続く国内最大級の野外ロック・フェスティバルは、海外アーティストをはじめとする200組以上の音楽ライヴを楽しめる他に類を見ないフェスとして、年々注目が高まっている。
だがその人気ゆえチケット入手も困難で、しかも猛暑ということもあり会場まで足を運ぶのが難しいという人(僕と同じく年齢高めの人たち)が多いのも事実だ。
そんな方にうってつけだったのが、Prime Videoによる全世界無料独占ライヴ配信だ。なんと、フジロックの注目ステージを、3日連続でライヴ配信するという。この配信をホームシアターで上映したら、現場に行ったかのような体験ができるかも!ということで、ロックに詳しい音楽ライターの御法川裕三さんと、ロックを愛するPHILE WEBオーディオ編集部・筑井真奈さんを招集、110インチ&7.1.4chサラウンドにてどれほどの興奮に浸れるかを検証した。
レッチリだと思ったらレッチリじゃなかったけどコレはコレで良し!
出水 日曜日の朝(注:取材はフジロック最終日の7月27日に実施)からお呼び立てして申し訳ない。とはいえせっかくの機会だし、みんなでフェス気分を楽しみたいと思ってますので、お付き合いください。
御法川 僕もロック仲間から一度はフジロックに参戦しろと言われているんだけど、なかなか機会がなくて、まだ現地にいったことがないんです。なので、配信でどれくらい現場気分に浸れるのか楽しみにしていました。
筑井 先月飛び込んできた、敬愛する渋谷陽一とオジー・オズボーンのダブルの訃報でめちゃくちゃ落ち込んでます。とにかくフェスで気分転換したいから、よろしく!
出水 ざっと説明すると、うちのホームシアターはリビング兼用で、映像は110インチスクリーン、サラウンドは7.1.4chのイマーシブ再生に対応済。スクリーン正面がベランダへの出入り口なので、シャッターを付けて昼間でも遮光できるようにしました。
今日はFire TV CubeのHDMI出力をAVアンプにつないで、Prime Videoを110インチスクリーンに投写します。音は配信のフォーマットに準じて2ch(リニアPCM/48kHz)で再生しています。ただし配信の音量レベルが低めのようで、ボリュームはパッケージソフトに比べると大きめになっています。
じゃ、グリーンステージのRED HOT CHILLI PIPERSのライヴから見てみましょう。
御法川 いや〜、てっきりレッチリ(RED HOT CHILLI PEPPERS)だと思ってたんだけど、まさかの“PIPERS”だった。よく考えたらレッチリが日曜日の朝11時から登場しないよね(笑)。
でもRED HOT CHILLI PIPERS、演奏スゴイね。この時間帯で、1発目のエンターテナーとして最高なんじゃないでしょうか。黒の衣装を着てるくせに、昼間のステージが似合うバンドだ。
筑井 バグパイプって、音が爽やかでいいですよね。演目はロックだけど、どこか穏やかで、日曜の午前に確かにぴったりかも。
出水 これまで聴いたことがなかったバンドだけど、ホントに耳馴染みがいい。バグパイプでロックを演奏しようなんて、よく思いついたなぁ。
御法川 あくまで僕の勘ですけど、スコットランドのお祭りに出まくってるバンドなんじゃないかな、多分(笑)。
筑井 確かにステージ構成もこなれていますね。アイルランドの民族楽器であんな演奏ができるとは思ってもいなかった。フジロックのサイトによると、“伝統音楽とロック/ポップを融合した独自ジャンル「Bagrock」を武器に、BBCや国際フェス出演、ゴールドディスク獲得など輝かしい実績を持つ”バンドだそうですよ。
御法川 MCで“6年ぶりだぜ、フジロック”と言ったから、以前もフジロックに出演してたんだね。いや〜、不勉強でした。
筑井 こんな風に、知らないバンドに出会えるっていうのもフェスの醍醐味ですから、その意味ではいい勘違いだったかも(笑)。
御法川 ステージ全体を捉えた引き気味の絵が多かったけど、110インチサイズだと、かなり会場に近い見え方になっているんじゃないかな。屋外ステージということもあり、ハイライトが飛んでいるような箇所もあるけれど、それもフジロック配信の「味」だと思う。
筑井 確かに、一緒に現場に居る感じがしますね。
