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「ライブ用耳栓」って何が違う? メーカーごとの音質傾向は? 特徴を徹底解説!

公開日 2023/02/08 12:23 編集部:小野佳希
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音楽ライブでの「耳栓」使用についての話題が、Twitterを中心に盛り上がっている。そんな「ライブ用耳栓」は、一般的な耳栓と何が違うのか? どんなメーカーからどんな製品が出ているのか? 過去に掲載したレビュー記事やニュース記事も振り返りながら、その特徴を紹介していこう。

様々なタイプの音楽用耳栓が存在する

■音楽用耳栓と普通の耳栓との違いとは?



話題の発端は、ミュージシャン・温詞氏によるソロプロジェクト「センチミリメンタル」のファンによるツイート。ライブ用耳栓を装着してライブに参加したところ、他のファンから「ライブで耳栓を着けているのはアーティストに失礼ではないのか」という陰口を言われたのだという。これに温詞氏本人が「全く失礼ではない」と反応したことで話題になり、その他の様々なミュージシャンもツイートを寄せ、さらに大きな注目を集めることになった。

このライブ用耳栓、オーディオビジュアル機器界隈では「イヤープラグ」と呼ばれ、様々なモデルが販売されている。価格はモノによっても異なるが2,000円〜5,000円くらいで、昨今流行している完全ワイヤレスイヤホンのように左右が完全にワイヤレスなタイプと、左右がケーブルでつながっていて首掛けスタイルで使えるタイプがある。また、完全ワイヤレスタイプでも付属ケーブルを装着して首掛けスタイルにできるものが存在する。

JVCケンウッドがビクターブランドで展開しているイヤープラグ「EP-S433」。完全ワイヤレスイヤホンのようなデザイン

ドラッグストアや100円ショップで買える一般的な耳栓と大きく異なる点が、「音楽の自然さを保ったまま遮音する」ということ。この「音楽の自然さを保つ」という点において、メーカーごとの味付けが変わってくる。

この点については、例えば過去に掲載した『ライブ好き必見!話題の“音楽用イヤープラグ“を大音量で試してみた』という記事を読んでもらうとわかりやすいだろう。ライターの高橋敦氏が音楽用イヤープラグの基礎知識を解説しつつ、Crescendoの「Music」、Loopの「Loop Experience」、ビクターの「EP-S433」という3製品をテストしている。

Crescendo「Music」

上記記事で高橋氏は、『音楽用イヤープラグでは、「聴こえの自然さを維持できる範囲内で、遮音性側にどの程度寄せるか?」という工夫が凝らされており、それが製品ごとの特徴や個性となってくる。また、遮音性の強弱は、低音から高音といった帯域ごとにも異なってくるので、そこにも各製品の個性や狙いが現れてくる』と解説。

Loop「Loop Experience」

『つまり、どのイヤホンを使うかで音楽の聴こえ方が変わってくるように、どの音楽用イヤープラグを通して聴くかで、ライブの聴こえ方も変わってきたりするのだ。そのため、音楽用イヤープラグを使うなら、自分の感覚に合う製品選びや、場面に応じての使い分けもとても重要になってくるだろう』と説明している。

次ページ聴こえ方を調整できるタイプなども

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