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【第37回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

あなたは真実を見極められるか?鑑定士と謎の依頼人によって繰り広げられる極上のミステリー

2022/11/18 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2013年公開の『鑑定士と顔のない依頼人』をご紹介します!

『鑑定士と顔のない依頼人』(2013年・イタリア)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT)

『鑑定士と顔のない依頼人』Blu-ray:2,200円(税込)/DVD:1,257円(税込) 発売元・販売元:ギャガ

『ニュー・シネマ・パラダイス』などで知られる名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督作。一流鑑定士にして、世界中の美術品を扱うオークションを仕切るヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)。ある日彼の元に若い女性から鑑定依頼が舞い込むも、一向に姿を見せない依頼人。業を煮やした彼は依頼を断ろうとするものの、女性の屋敷である美術品の“一部”を見つけたことと、彼女が屋敷の隠し部屋にいると気が付いたことで、手を引けなくなるのだが…。

(C)2012 Paco Cinematografica srl.

天才的な鑑定眼を持ち、美術品の善し悪しや贋作であるか否かを見極められるヴァージルであるが、他者に対し固く心を閉ざしている彼が、人の心に宿る嘘や真実を見極められるとは限らない。徐々に明かされていく依頼人の素性、変化していくヴァージルと依頼人の関係性、彼を取り巻く周囲の人々など、一つひとつの描写に張り巡らされた伏線の数々に、あなたはどこまで気が付くことができるだろう。

(C)2012 Paco Cinematografica srl.

全ての歯車が噛み合った時、大きな衝撃と、「愛とは何か?」という問いが、あなたの心を包むことになる。ちょっとやそっとのことではストーリー展開を読むことのできない上質なミステリーをご所望の方に、是非ご覧いただきたい作品です。

(C)2012 Paco Cinematografica srl.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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