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iOS 15で変わったSafari。使わないともったいない、慣れたら便利な新機能

2022/04/26 高橋 敦
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iOS 15における大きな変化のひとつは、従来SafariでURL/検索/タブの入力や表示に使われていた「アドレスバー」が、機能強化され画面上側から画面下側に移され「タブバー」になったことです。機能強化されているわけですから、当然便利です。

従来型の上表示アドレスバー

新登場の下表示タブバー


[設定][Safari]で[シングルタブ]を選べば従来型表示に戻せます

ですが、長らくずっと上にあったものがいきなり下に移動されたら、最初は使いにくいのも当たり前。設定変更で従来通り上に表示されるアドレスバーに戻すこともできるので、さくっと元に戻したユーザーも少なからずいらっしゃるでしょう。

でもこの「下に表示されるタブバー」、ちゃんと使いこなせばやっぱり便利なところがあるんです。慣れや好みの問題もありますので、最終的にどちらを選ぶかはユーザーそれぞれ違ってくるとは思いますが、その判断のためにも、タブバー表示のメリットを把握しておく必要はあるでしょう。

機能強化的な面としては、タブバー表示でのみ使用可能になった新たな操作方法「タブバーを左右にスワイプでタブを切り替え」が便利です。これまでの「まずタブの一覧画面を表示してそこからタブを選んで切り替え」操作と比べると、タブをそんな多くは開いておかないユーザーにとっては特に、このさくっとした操作感は好ましいのでは?

タブバーを左右にスワイプするとこのような表示を経てタブが切り替わります

タブバーを上に向かってスワイプするとこの縮小表示を経て……


タブ一覧が表示されます

また「タブの一覧画面」を呼び出すのも、従来通りにタブアイコンをタップする方法に加えて、「タブバーを上にスワイプ」でも可能となっています。

そして、そのスワイプ操作の追加ともおそらく関係するのですが、タブバー表示の根本的なメリットは、シンプルに「下に表示されるから片手操作時でも指が届きやすい」ということです。上にあるアドレスバーだったら、片手持ち片手操作でそれをスワイプするのは、ほぼ無理ですよね。アドレスバーにスワイプ機能が実装されなかったのはそういった理由からかもしれません。

それだけに限らず、例えば電車内で立っているときなど片手で操作するしかないシチュエーションでは、下に表示されるタブバーの使いやすさは際立ちます。インターフェース設計としては下側表示の方が自然と言えるでしょう。

では、頻繁に使う操作要素が画面上側に配置されているアプリはインターフェース設計がおかしいのかというと、そういうわけでもありませんよ。iPhoneの画面が今ほど大きくなく、画面の上側にも普通に指が届いていた時代にはそれで問題ありませんでした。そのときのインターフェースをあえて変えずに受け継ぐというのも、古くからのユーザーに対しては優しい設計です。

というように、操作インターフェースの設計や変更は正解の判断が難しかったりもしますので、今回のSafariのように、新旧どちらも選べるようにしておくのが、当面妥当な対応と言えるのではないでしょうか。

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