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【連載】ガジェットTIPS

停電からデータを守る「UPS」、PC以外の機器にも導入すべき!

公開日 2021/08/23 07:00 海上忍
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8月5日、東京都練馬区と埼玉県の一部におよぶ広範な地域で停電が発生しました。約10分後にはすべて復旧したそうですが、SNSからはパソコンで作業中のデータが消えた、クーラーが止まって暑い、などの悲鳴にも似た声が聞こえてきました。電力に依存する我々の生活を改めて実感する出来事ですね。

そのような停電被害を最小限に食い止める存在が「UPS(無停電電源装置)」です。バッテリーに蓄えた電力をAC電源に出力する装置で、民生レベルではデスクトップPCの停電対策用が主な用途とされています。常時商用給電方式、常時インバーター給電方式、ラインインタラクティブ方式という3種類の製品が販売されているので、用途に応じた製品をチョイスしましょう。

UPSの一例、オムロン「BN75T」

しかし、デスクトップPC以外にもUPSを導入すべき機器はいくつもあります。たとえば、ビデオレコーダー。録画中に一瞬でも停電すると、録画が中断されたり録画データが破損したりする可能性大です。スポーツ系など再放送が期待できない番組をよく録画するなら、UPSを用意したほうがいいでしょう。

ゲームコンソールも、UPSを用意したほうが安心な機器です。ロールプレイングゲームなどひんぱんにデータを記録するコンテンツの場合、停電はクリア履歴が消えたりステータス情報が失われたりする原因となります。

NAS(ネットワーク接続型ストレージ)もUPSを用意したほうがいい機器のひとつです。NASへデータアクセス中に停電が発生すると、RAIDシステムやHDDにダメージがくわわり、最悪の場合データ消失につながります。価値あるデータを保存するためにNASを利用しているのなら、UPSの導入を検討してみては?

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