【連載】ガジェットTIPS

なぜ秋葉原は「アキハバラ」?「アキバハラ」じゃない理由は

  • Twitter
  • FaceBook
海上忍
2021年07月31日
ガジェットの聖地、秋葉原。略して「アキバ」と呼ばれていますが、素直に読めば「アキハバラ」なのだから “バ” じゃなくて “ハ” 、「アキハ」なんじゃね? と考えたことがある人は多いはず。どっちなんだという話ですが、実は本来の読みが「アキバハラ」だったという説があること、ご存知でしょうか?

なぜ秋葉原は「アキハバラ」?

確かに、そういわれれば...横浜市戸塚区秋葉町など、全国にある秋葉とつく地名の読みは、大半が「アキバ」。秋葉原だけが例外的に「アキハ」というのは妙な話。実際、現在は移転し台東区にあるものの、かつては秋葉原に鎮座されていた秋葉神社も「アキバジンジャ」だし、「アキバハラ」が本来の呼び名だという説も信憑性を帯びてきます。

呼び名が明確に変わったのは、1890年(明治23年)に貨物専用駅・秋葉原(アキハバラ)駅が設置されてから。以降、秋葉原は「アキハバラ」として定着し、現在に至ります。それにしても、なぜ「アキバハラ」にならなかったのでしょう?

諸説ありますが、有力説の1つは1870(明治3年)年に現在の浜松市から勧請した火除けの秋葉神社の読みが「アキハジンジャ」だったから。そもそも「アキハ」なので、あるべき形に落ち着いたともいえます。

もう1つの有力説は、「アキバハラ」だったところが発音しやすいよう前後の読みが入れ替わる音位転換が生じたというもの。よく知られている例では、「新しい(アラタシイ→アタラシイ)」や「山茶花(サンザカ→サザンカ)」がありますが、確かに「アキバハラ」より「アキハバラ」のほうが語感はいいような。この説にも頷けるところがあります。

いまとなっては、神社由来なのか音位転換なのか原因を特定することは困難ですが、現在の正式な地名は「アキハバラ」で、略称は「アキバ」、これは確かです。

関連記事