HOME > レビュー > ノイキャンイヤホンで“ハウリング”が起きたらどうすればいい?

【連載】ガジェットTIPS

ノイキャンイヤホンで“ハウリング”が起きたらどうすればいい?

公開日 2021/05/06 06:40 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
周囲の雑音/環境ノイズを取り除いてくれる「ノイズキャンセリングイヤホン」が大人気。ノイズキャンセリングといっても、環境ノイズが鼓膜に届かないよう物理的な遮断性能を高める「パッシブ方式」と、マイクで拾った音の逆位相の波形をぶつけて環境ノイズを打ち消す「アクティブ方式」という2種類の技術があり、両方の性能が揃わないと効果が出ないため、スペックだけでは判断できない部分があります。

使いかたによっては、耳障りな「ピー」とか「ツー」といった騒音が続くこともあります。この現象は「ハウリング」と呼ばれ、マイクが拾った音がスピーカーから出たとき、その音が再びマイクに拾われスピーカーから出ることが繰り返されて生じます。イヤホンもスピーカーの一種で、アクティブ方式のノイズキャンセリングイヤホンにはマイクが搭載されているため、いくつかの条件が重なるとハウリングを起こしてしまうのです。

いくつかの条件が重なるとハウリングを起こしてしまいます

ノイズキャンセリングイヤホンでハウリングが発生する場合には、どこかで「音のループ」が発生していると考えられます。イヤホンから出る音がマイクに拾われれば、その音が再びイヤホンから出て音がループするからです。ハウリングが発生するときには、イヤホンの音がマイクに拾われないよう、まず音量を下げてみましょう。

マイク部分を手や指で覆ったときにも、ハウリングが発生しやすくなります。フィードバック方式のノイズキャンセリングを採用しているイヤホンは内側にもマイクが配置されているため、イヤホンの装着方法次第でハウリングが発生することもあります。耳穴に挿し込む方向を調整すれば、ハウリングが止むかもしれませんよ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE