【連載】ガジェットTIPS

年賀状づくり、プリンター選びの注意点とは? サクッと解説

海上忍
2019年12月22日
早いものでもう年の瀬、令和元年も終わります。年末といえば年賀状を用意する時期ですが、それにあわせてインクジェットプリンターの買い替えを検討しているという人も多いのではないでしょうか。

エプソン「EP-882AW」

そのとき、なんとなく写真印刷の美麗さで機種選定しているのなら、ちょっと待って。インクジェットプリンターには、もうひとつ重要な選択基準があるのです。

それは、使用するインクが「顔料」か「染料」かということ。どちらの方式に対応しているかで、写真印刷や文字主体の文書の仕上がりが大きく変わるほか、インクジェットプリンターの使いみちにも影響してきます。

顔料インクは、インク粒子が用紙表面に固定することで着色します。紙に染み込まないので高い精細感が得られるほか、黒の表現に優れるという特長があります。ただし、用紙表面にわずかな凹凸が生じるため擦れに弱く、光沢紙の場合は光の反射で色ムラが生じやすいデメリットもあります。

顔料は用紙表面にインクが乗り(左)、染料は用紙の中にインクが染み込みます(右)

染料インクは、インク粒子が用紙に浸透することで着色します。用紙表面に凹凸が生じないため発色に優れ、特に光沢紙では鮮やかな発色が得られます。一方、普通紙に印刷すると文字が滲むことがあり、色も薄くなりがちです。

だから写真を使う年賀状印刷は染料インクを、文字主体の印刷には顔料インクを採用したインクジェットプリンターが適しているといえますが、黒カートリッジは顔料インク、カラーカートリッジは染料インクを使うという両者をいいとこ取りした製品も存在します。年賀状印刷にしか使わないというのならともかく、年明け以降も活用するのなら、インク方式にも注意を払ってみては?

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