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【連載】ガジェットTIPS

ポストに「テレビの映像が乱れるかも」のチラシ。これって大丈夫?

2019/12/11 海上忍
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最近、自宅のポストに『ご使用中のテレビの映像が乱れる可能性があります』などと書かれたチラシが投函されていたことはありますか?「テレビの映像に影響が出たらなんとかしてほしいけれど、会社の同僚の家には投函されていないというし...ひょっとして、ウチだけ?」などと、疑心暗鬼に陥ってしまうかもしれません。

しかし、心配ご無用。この「700MHz」のチラシは、各携帯電話事業者が新しい電波(700MHz帯)を利用開始するにあたり、受信障害対策工事が必要かどうか案内するためのものです。チラシに書かれている日時以降、地上デジタル放送の映像が乱れるようになったら、書かれている番号に電話して調査・工事を依頼しましょう。

これがチラシの内容

この対策工事は、かつて地上アナログテレビ放送で利用していた700MHz帯(正確には710MHz以下)の電波を、データ通信量が急増している携帯電話/スマートフォン向けに割り当てるにあたり、影響が出る場合に行うものです。地上デジタル放送用に旧型のアンテナ/受信ブースターを設置していると、映像が乱れることがあるため、その対策工事を無償で実施してくれます。なお、ケーブル放送や光回線で受信している世帯に影響はなく、衛星放送の受信にも関係ありません。

テレビの受信に影響が出る理由は

工事を実施する一般社団法人700MHz利用推進協会は、新たに700MHz帯を使用した通信サービスを提供する携帯電話4社(NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク)により設立されました。各家庭に工事作業者が費用を請求することはないため、工事と偽り費用請求する詐欺行為に注意しましょう。

チラシの投函にバラつきがある理由は、各携帯電話会社の電波利用開始時期が地域により異なるからです。まだ投函されていない地域もあれば、2年以上前に投函され対策工事が完了している地域もあります。

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