【連載】ガジェットTIPS

知ってた? “USB 3.1対応”のType-Cケーブルが高いワケ

海上忍
2019年11月06日
上下の向きを気にせず抜き差しできる「Type-C」端子には、対応するUSB規格がUSB 2.0のものとUSB 3.1のものが存在します。外観に差はなく、購入後に梱包物を捨ててしまうと見分けがつかないほどですから、規格が違うといっても具体的にどこが違うのか気になるところです。

USB 3.1対応のType-Cケーブルには、「eMarker(イーマーカー)」と呼ばれるチップが内蔵されています。USB 3.1準拠のデータ通信にくわえ、USB PD(Power Deliverly)による電力の供給、オルタネートモード(USB 3.1互換の信号線を他の通信規格で使うための動作モード)に対応するためには、ケーブル自身が接続先の機器に対し “◯アンペアまで対応” や “通信速度は最大◯◯” といった情報を返さねばならず、その役割をeMarkerが果たします。

安全対策などコスト増加要因が多いため、割高になってしまいます

eMarkerを搭載することは製造コストに直結します。eMarker以外にも、最大10Gbpsという高速データ通信に耐えうるノイズ対策などコスト増加要因があり、それらの必要がないUSB 2.0対応Type-Cケーブルに比べると割高になってしまうというわけです。

しかし、実際にはeMarkerを搭載していないにもかかわらずUSB 3.1対応をうたうType-Cケーブルは存在します。規格で定められた仕様を満たしていないことになりますから、USB 3.1対応ケーブルとしての性能をフルに発揮できるかどうかは怪しくなります。あまりに安価な製品は、購入前によく確認しましょう。

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