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【連載】ガジェットTIPS

HDMI、“接続方向” ありのケーブルも存在するって知ってた?

2019/10/29 海上忍
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ビデオレコーダーとテレビ、ゲーム機とプロジェクター、パソコンとディスプレイなど、映像を出力するときに利用される「HDMIケーブル」。基本的に端子の形状が一致すればOK、2つの機器にプラグを差し込むだけで映像と音声がフルデジタル伝送される便利アイテムです。

世代(バージョン)によって扱える解像度やフレームレートが異なるなどの差はあるものの、後方互換性を備えているため、最新規格に準拠したケーブルを選べば必ず接続できます。

通常の「パッシブ型」では、方向性の心配はありません

そのHDMIケーブル、大半の製品は両端にまったく同じ形状のコネクタが用意されています。ケーブルは双方向に信号を送信できるため、どちらがビデオレコーダーでどちらがテレビかといった方向性を考える必要はなく、コネクタを差し込めるかどうかだけに注意を払えばいいのです。

しかし、すべてのHDMIケーブルに方向性がないわけではありません。

「アクティブ型」と呼ばれるHDMIケーブルは、送信前に(コネクタ部分に内蔵のICで)信号を増幅したり光など他の信号に変換したりすることで、数十メートルという長距離伝送を可能にします。

この場合、ICを内蔵したコネクタを送信側の機器(ビデオレコーダーやゲーム機)に差し込み、内蔵していないコネクタを受信側の機器(テレビやプロジェクター)に差し込みます。つまり、アクティブ型HDMIケーブルには方向性があるため、逆向きに接続しても機能しません。

最初に説明した方向性を考える必要のないHDMIケーブルは「パッシブ型」と呼ばれ、目安として5メートル未満の機器間接続に利用されます。一般的な環境はパッシブ型HDMIケーブルで足りてしまいますが、ホームシアターを構築するなど送信側と受信側が5m以上離れてしまう場合は、信号が減衰しないアクティブ型HDMIケーブルの利用が推奨されます。

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