【連載】ガジェットTIPS

次のAndroidが大幅に省エネになるワケ

海上忍
2019年07月27日
音声通話はもちろん、WEBにメールにSNSに、さらには撮影や支払いまで1台でこなす「スマートフォン」。機能の集積度合いには、技術の進化と時代の変化を感じます。

しかし、ひとつ変わらないことがあります。「電力」です。電力なしにスマートフォンは動作しませんし、通常は性能向上に応じて電力消費量が増えます。

次期OS「Android Q」のロゴ

だからスマートフォンメーカーは、機能向上と並行し省電力化の技術革新を進めています。そのハードウェアを支えるシステムソフトウェア(OS)も同様、いろいろ工夫を重ねて省電力化を図っています。

スマートフォンで特に電力消費量が大きい部品は、表示装置です。従来は液晶ディスプレイの範ちゅうで技術革新を重ね、より省電力なパネルの開発や制御技術の向上を進めてきましたが、ここ数年で「有機EL(OLED)ディスプレイ」を採用するスマートフォンが急増しています。

有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイより省電力です。比較対象にもよりますが、一般的な使用環境では有機ELディスプレイのほうが液晶ディスプレイより2-3割省電力とされているうえ、自発光で光源(バックライト)を必要としないため薄型設計が可能になります。

自発光の有機ELディスプレイは「黒」を発光しないことから、画面に占める黒色の割合が高いほうが消費電力は減ります。

OSベンダーもその特性に注目しており、Googleは次期OSのAndroid Qで画面の背景を黒系に変更する「ダークモード」をサポートする予定。2018年11月に開催された開発者会議では、有機ELディスプレイを採用した端末「Pixel」でダークモードを使用すると63%も消費電力が減ると報告しています。

すでに多くのGoogle純正アプリが独自にダークモードをサポートしていますが、システムレベルでサポートするAndroid Qのほうがより徹底して省電力化できることは確かでしょう。

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