【連載】ガジェットTIPS

ミラーリング機能で画質は低下する? しない?

海上忍
2019年07月08日
スマートフォンのミラーリング機能とは、iPhone(iOS)でいえば「AirPlayミラーリング」、Androidでいえば「Miracast」などの機能を指します。表示されている画面全体をワイヤレスで、しかもほぼリアルタイムにテレビやセットトップボックスへ転送し映し出すのですから、便利ですよね。

そのミラーリング機能は、AirPlayミラーリングにせよMiracastにせよ、基本的なしくみはほぼ同じです。送信側(スマートフォン)で連続して取り込んだ画面から映像ストリーミングを生成し、それを映像コーデックにより圧縮、容量を小さくしてからテレビやセットトップボックスなどの受信側機器へ送信します。ミラーリング機能に対応するほとんどのスマートフォンは、その圧縮処理をSoCの機能で行うため(ハードウェアエンコード)、スマートフォンのシステムにかかる負荷は小さく大きな遅延も感じさせません。

厳密にいえば低下しますが、画質の劣化を感じさせないよう工夫されています

画質が低下するかどうかですが、厳密にいえば低下します。ミラーリング機能で使用される映像コーデックにもよりますが、AirPlayミラーリングやMiracastで使用されている「H.264」は、非可逆符号化(ロッシー符号化)を行うため、当初の画素/色情報が一部失われてしまいます。送信側と受信側の画面を慎重に見比べれば、解像感や色味が変わって感じられるはずです。

もっとも、ミラーリング機能はスマートフォンの画面をテレビの大画面で見ることが最大の目的で、テレビに映した画面も記録されない “使い捨て” ですから、大きな問題にはなりません。H.264エンコードするときの設定も、画質の劣化を感じさせないよう工夫されていますから、ミラーリング機能のメリットを損ねることはないでしょう。

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